第四章
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「今日はこれで切り上げる、それでな」
「おいおい、まさかと思うけれどな」
「トレーニングに入る」
こう強い目で言ったのである。
「これからな」
「本気かい？それは」
「そうさ、このたるんだ身体も戻して名」
「カムバックかい」
「それにだ」
そこから先もあった、そのことも言うホークだった。
「あいつと戦う」
「もう一度聞くが本気なんだな」
「そうするさ」
「そうか」
ホワイトは親友の顔を見た、そしてだった。
これまでとはうって変わった調子でこう言ったのである。
「何でも言ってくれ」
「協力してくれるのかよ」
「俺はあんたの何だった？」
「セコンドだった」
「そして友達だな」
一つは過去形、もうひとつは現在形だった。
「それならな」
「助けてくれるのか」
「ハルトマンと戦いたいんならな」
それならというのだ。
「手伝うぜ」
「あんたあいつのセコンドだよな」
「スポーツだからな」
それならというのだ。
「それでいいさ」
「そうか」
「ああ、一緒にな」
こう話してだった。ホークはトレーニングを再開してカムバックにかかった、ホワイトはハルトマンのセコンドをしながら彼のセコンドも再開した。
それを見てカレッジの学生達もジムの選手達も皆だった。
驚いた顔でこう話をした。
「おい、本当かよ」
「先生現役復帰かよ」
「しかもホワイトさんもセコンドになってか」
「それでかよ」
「ハルトマンさんと試合するのか」
「そうするっていうんだな」
皆最初は夢物語かと思った、だが。
ホークは本気だ、そのトレーニングはカレッジでの仕事の合間だったが現役時代と変わらない位にハードなものだった。
ホワイトもジムの仕事の合間に彼と一緒にいた、そして二人でカムバックに向けて繰る日も繰る日も共にいた。
そのうえでトレーニングを積む、だが。
周囲も世間もその彼等を見てこう言うのだった。
「無理だな」
「そうだな」
「引退して随分経つんだ」
「もうボクサーをやれる年齢じゃないだろ」
「しかもあのハルトマンと闘うって？」
「無理にも程があるだろ」
「チャンピオンになるってな」
幾ら何でもだというのだ。
「現役に戻ること自体がな」
「有り得ないさ」
皆それは夢に過ぎないと思っていた、だがだった。
ハルトマン、その彼だけはこう言うのだった。
「凄いな」
「凄い？」
「凄いっていうのかよ」
「ああ、ホークさんな」
勿論彼と共にいるホワイトもだ。
「凄いっていうしかないな」
「あんたひょっとしてか？」
「ホークさんがカムバック出来るっていうのかよ」
「それであんたとも試合が出来る」
「そう思ってるんだな」
「楽しみだよな」
声には笑みす
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