第二章
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「是非な」
「じゃあうちのジムに来てくれ」
「そこにいるんだな」
「目立つからすぐにわかるさ」
目立つのは体格だけではないと言葉の中にあった。
「だからな」
「ああ、行くからな」
「楽しみに待ってるぜ」
二人で話してそれからだった。
ホークはホワイトがいるジムに向かった、コンクリートのビルに入り事務所で見学の手続きをしてからトレーニングルームに入った、するとリングを囲んで何人もの若いボクサー達がトレーニングに励んでいた。
ホワイトはその中で一人のボクサーのパンチをミットで受けていた、だがホークが来てすぐにそのボクサーにこう言った。
「ちょっとウォーターバックを相手にしてくれ」
「わかりました」
若いボクサー、白人の彼はホワイトの言葉に素直に頷き空いているバックに向かった、ホワイトはホークのところに行き笑顔で言った。
「よお、久し振り」
「ああ、それでその期待の奴は何処だい?」
「今ランニングに出てるさ」
それで今は部屋にいないというのだ。
「もうちょっとしたら帰って来るからな」
「そうか」
「待ってくれるか」
「そうさせてもらうな。しかしな」
「しかし?どうしたんだよ」
「いいジムだな」
トレーニングルームの中を見回しての言葉だ。
「設備も充実してるしいる連中もな」
「いいっていうんだな」
「いいジムは目が違うさ」
見ればどのボクサーもだった。
目が輝いている、それを見て言うのだ。
「だからな」
「それでだな。それでな」
「ああ、そいつはだよな」
「目がさらに違うぜ」
ホワイトは楽しげな笑みでホークに告げた。
「それこそな」
「そうか、じゃあ余計jにな」
「会ってみたくなったな」
「是非共な。会わせてもらうぜ」
こうした話をしてだった。
ホークはホワイトが言うその若いボクサーを待った、そしてだった。
その大柄で確かな体格の若者が来た、褐色の肌に短く刈った黒髪に精悍な顔、そしてその目はというと。
「狼みたいな目だな」
「狼か」
「ああ、狼だな」
ホークはその紅いジャージの彼の目を見てホワイトに言った。
「まさにな」
「そう言うと思ったぜ。御前さんがライオンならな」
「あいつは狼か」
「狼も狼」
ホワイトは笑ってこの狼の名前を出した。
「狼王だぜ」
「ロボか」
「ただ強いだけじゃない」
若いボクサーは帰って汗を拭きスポーツドリンクを飲むと今度は縄跳びをはじめた、そのフットワークは相当なものだった。
ホワイトはその彼を楽しげな目で見ながら言うのだ。
「誇り高いぜ」
「あのロボみたいにか」
「御前さんも反則はしない最高のスポーツマンだったがな」
「あいつもか」
「ああ、最高のボクサーになるぜ」
「そして最高のチ
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