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若作り
第五章
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「眼鏡を替えるわ」
「そうしてね。服装も髪型も替えて」
「アクセサリーもよね」
「何もかも一新、リニューアルよ」
 まさにそうしろというのだ。
「コーディネイトするから、あんたは絶対にね」
「お姉ちゃん達みたいになれるの」
「ロリになれるから」
 だから大丈夫だというのだ。
「任せてね」
「うん、じゃあね」
 こうしてだった、直美は瑠璃子のコーディネイトを受けた。
 忽ち服装は可愛い色のロリ系になりハンカチやアクセサリーもそうしたものになった、ヘアスタイルもそうしたものになる。
 それに眼鏡もピンクのフレームの縁の薄いものになった、メイクも変わり。
 鏡を見てそして言う言葉は。
「あっ、何かね」
「制服着ててもでしょ」
「中学生に見えるわ」
 直美は鏡の自分、高校の制服だがリボンは可愛く付けて花柄のハンカチにフリルのアクセサリー、白い清楚なソックスに飾りのついた白い靴と黒のストレートのヘアスタイルの自分を見てそのうえで一緒にいる瑠璃子にこう言った。
「嘘みたいよ」
「でしょ?直美もね」
「若作りなのね」
「顔立ちが基本としてそうなのよ」
「背もよね」
「そう、どっちもね」
 そうだというのだ。
「ポテンシャルはそうなのよ」
「ううん、そうだったのね」
「それを意識しないでそうした服を着てたから」
 それに他もだった。
「よくなかったのよ」
「成程ね」
「けれど工夫すれば変わるから、これでいいわね」
「ええ、これからは普通に家族にコンプレックスを持たないわ」
 それで済むというのだ。
「よかったわね。もう気にしなくていいわよ」
「そうね。ただ」
「ただって?」
「お兄ちゃん知ってるわよね」
 ここでこう言う直美だった。
「うちのお兄ちゃん」
「あっ、三年の」
「そう、福お兄ちゃんだけれど」
「噂には聞いてるけれどどうなの?」
「凄いから」
 まずはここから言う直美だった。
「本当にね」
「凄いのね、本当に」
「本人ここに呼ぶ?」
 直美はこう瑠璃子に提案した。
「そうする?何なら」
「ええ、噂には聞いてたけれどこの目で見たことはないから」 
 それで言う瑠璃子だった。百聞は一見に然かずの精神である。
「お願いね」
「うん、それじゃあね」
 直美は携帯、これもこれまでの大人びた黒ではなくピンクの色に替えたそれで連絡を取った、そしてだった。
 すぐに直美達の制服のブレザ−を着た子供が来た、ヘアスタイルはそのまま小学生のもので子供の顔、そして背は一五〇程だ。
 そのj彼が直美のところに来てボーイソプラノの高い声で言ってきた。
「直美、呼んだ?」
「これがお兄ちゃんよ」
 直美がその子供を手で指し示して瑠璃子に話す。
「幾つに見える?」
「小学生
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