第3話『翠屋』
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「早乙女博士…」
「ジジイ…!」
彼こそが早乙女博士こと『早乙女賢』。クロウの上司であるトライアとはまた別の分野でマッド・ドクターである。
「竜馬、そして隼人よ…。貴様らに任務を与える。今回は竜馬の調べ物も許してやろう。」
「!早乙女博士…!!」
「異論は認めんぞ隼人?まあ、いずれにせよ貴様の調べ物と今回の内容はいずれ関わってくるであろうからな。」
「なんだと…!?」
早乙女博士の言葉に驚きを隠せない竜馬。そんな彼を見据えながら早乙女博士は任務について語り出す。
「任務の内容は『ジュエル・シード』と呼ばれるロストロギアの回収じゃ。管理局にバレると後々厄介なことになるからの、くれぐれも慎重にだ。だが、万一妨害があったりジュエル・シードが他の者の手に渡っていてら強奪しても構わん。手段は選ぶな!」
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海鳴市…
商店街…
クロウはなのはを引き連れ…というよりは彼女のお守りという形で翠屋近くの商店街に来ていた…。
「あれがお魚屋さんで…ええっと、あっちがお肉屋さん!スーパーも近くにあるんだけどここの商店街の方が安くて美味しいんだよ!」
なのはは必死に周りについて説明しているがクロウの関心は別にあった…。それは先程、士郎から貰った紙幣。
これさえあれば、運が良ければ自分がどこの世界にいるか分かるかもしれない。
(まあ、ブラスタが次元ネットワークに繋げられればだがな。)
だが、頼みの綱であるブラスタは不調。オート修理システムを発動させてはいるものの、復帰にはまだ時間がかかりそうだ。
「クロウくん、聞いてる?」
「ああ…。それと俺はクロウで良いぞ。」
「ええ〜……だってクロウくん、私より年上みたいだし………なら、クロウお兄ちゃ………」
「わかった、クロウくんで良い!」
こんなやり取りをしながら気がつけば時は昼下がり…。なのはも『お腹空いたな〜…』とぼやきだす…。
「クロウくん、お金もってる?」
「え?」
くるっと振り向き訊ねるなのは。その笑みは天使のようだがクロウには悪魔に見えた。
(金…)
たしかにある。自らの手に握り締められている三千円…。だが、ここで簡単に使ってしまって良いのか?この世界の通貨の価値もいまいち解らないし、万が一……
「おじさん、まぐろ饅2つ下さい!」
「はいよ!」
とか考えていたが時既に遅かったりとかする…。
数分後…
海鳴市・某公園…
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