第1話『それは出逢い…なの?』
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今度は妙な黒ずくめの紅い瞳の青年が待ち構えおりまたも逃げる…。
「はあ…はあ…流石にここまでくれば大丈夫…?」
散々、走ったクロウだがここで自分が奇妙な場所にいることに気がつく。
「…教会?」
そこは教会であり彼の目の前の先にはステンドグラスに十字架…さらに…
2人の花嫁…
片方は白に赤いレースが入っており、片方は白に桜色のレースが入っている。
「さ、クロウパパ!!早く!」
「へ?パパ?」
いつの間にか彼の横には自分をパパと呼ぶ金髪に赤と紫のオッドアイの少女。彼女に手を引かれ無理やり2人の花嫁のもとへ連れて行かれるクロウ…
「クロウ…」
「クロウくん…」
そして、クロウに迫る2人の花嫁…後ずさりするクロウだが何かに躓き、後ろに倒れこむ。
「なっ!ベッド!?」
その先はダブルより大きいサイズのベッドであり気がつけば周りは教会からホテルの一室に変わっている。
「ひいっ!」
逃げだそうとするクロウだがあっという間に2人の花嫁に押し倒され、拘束されてしまう。もがくクロウだが女性の2人の力は案外と強く思うように身動きがとれない。
「クロウくん…もうごまかしは効かないなの。」
「ここで、しっかりと決着をつけてもらうぞ。」
そのまま2人はクロウの服を剥いでいき…
「うわああああああ!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ああああああああ…!?」
少年、クロウ・ブルーストは小綺麗な病室で悲鳴をあげながら目を覚ました…。服は自分のお気に入りのジャケットではなく、典型的な患者のアレ。ご丁寧にケガしたところ全てに包帯が巻いてあり、相棒のブラスタは待機状態のネックレス状態で手元の机の上にある。
「それにしても、ここはどこだ?」
今、彼が最も気になるのは自分の居場所。朝日が昇る景色から見える街並みをみればここは自分の通いなれた街、ミッドチルダではないことがわかる。まあ、あのワームホールに巻き込まれてそんな自分の慣れた世界に転移することなどまずありえないのだが…
「まず、現在位置を確認してみるか…」
「うう…」
「!」
待機状態のブラスタを取ろうとしたクロウの耳に入る突然の呻き声…
そういえば自分の股あたりあたりがやけに生暖かく重い…
さらに、何やらシーツが盛り上がっている…
「…」
そして、恐る恐るシーツを剥いでみると…
「すぅー…すぅー…」
1人の栗毛の少女がスヤスヤと寝息をたてていた…。
「うわあああああああああああああああ!
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