prologue3・転移
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てたまるかああ!」
「!」
クロウが目を離しているうちに使い魔がどうやらお目当てのモノを見つけたらしく、持ち去ろうとしたらしいがシモンがそれに組み付き妨害している。
(どうやらあのアタッシュケースがそれみたいだな。)
ブラスタのカメラを拡大し、2人の奪いあってるアタッシュケースを確認すると銃口を使い魔に向け狙いを定めるクロウ。しかし…
キィィィィィィィン…
「!この音…まさか!?」
突如、耳障りな音が響き空間が歪む。これはクロウはよく知る事態でまた、会いたくて会いたくない連中の襲来を意味していた。
「シモン!次元獣が来る!!」
「へ?」
クロウが叫ぶがその時には既に遅かった…。黒い巨体が船に叩きつけられるように歪んだ空間を突き破り着地…
その姿は目がなく前脚の無い肉食恐竜のよう…
その屈強な太ももには宝石のようなモノがついている。
「次元獣…ダモン級か!」
次元獣…クロウのようにある程度知識のある人間ならダモン級と呼称される個体だと判別出来る。しかし、シモンや武器無き人々にとってはどうだろうと脅威であることは変わりない。
『Giiiiiiii…!!』
ダモンは真っ直ぐに獲物をとりあう2人に体当たりをし、アタッシュケースを奪いとる。
「しまった!」
焦ったクロウはすぐさま発砲。だがソレはアタッシュケースにあたり中身の青い宝石の種らしきモノが飛び散る。これがジュエル・シードである。
『Giiiiiiii…!!』
それをダモンは取り込みなんと、身体の構造を変化させていく。
身体は紫色寄りの黒に…
太ももから強靭で図太く鋭い触手が…頭部からは血のように赤い角が生える。
『Giiiiiiiiii…!!』
「ブルダモンに進化しただと!?」
その姿はトゲトゲしいがダモンよりワンランク上の個体、ブルダモン級でありクロウはダモンがブルダモンに進化するなど予測していなかったので驚きを隠せない。
「ああ…」
「シモン、逃げ…」
ギュイン
「何!?」
恐怖のあまり腰が抜け動けないシモンを逃げるよう叫ぶクロウだがその瞬間ブラスタを金色に輝く拘束魔法の輪縛り上げ動きを止める。
即座に反応し辺りを見回して見ると先ほど落としたはずの少女がボロボロになりながらも発動させていたのであった。
「はあ…はあ…まだやれるよねバルディッシュ?アルフ?」
『イエス、サー。』
「無茶だよフェイト!そんなボロボロで…!」
(まさか…あれで戦うつもりか!無茶すぎる!)
少女は使い魔が止めるのを構わず鎌を構え次元獣…ブルダモン級とダメージを負いながら対峙する。クロウもそ
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