prologue2・襲撃
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
次元航空輸送鑑内…
「こちら、アクシオン財団スコートラボ所属、クロウ・ブルースト。これより貴鑑の護衛任務につく。」
現在、貨物室の中でクロウは待機しておりその首には白と緑に輝く首飾りが輝いている。船に乗る人々は何かしら民族衣装らしき人々がせわしく通っており何やら積み荷を確認しているようだ。
(さて、ジュエルシードてのはかなりヤバいブツらしいが…具体的な危険性がわからなければ万が一のこともある。)
クロウはミッションにつく前に今回の護衛はかなりの危険物の護衛と雇い主であるチーフから聞かされたが具体的な危険性を追求したところ「あんたじゃロクなことにならない」と一蹴され、ジュエルシードなる物の危険性をしっかりと把握していなかった。
そこで、彼は通りすがりの民族衣装を纏った少年に訊ねることにした。
「お〜い、そこのアンタ!」
「え?僕ですか?」
「そう、僕。」
少年の髪は薄い茶色でいかにも優しく生真面目そうな雰囲気があった。
「ええと、俺…スコートラボからの…」
「あ!護衛の方ですね?ええと、」
「クロウ・ブルースト。」
「ブルーストさん。いったいどうしたんですか?」
「ああ…実は…」
そして、本題のジュエルシードの話に入るクロウ。それを聞いた少年は気難しい顔をする。どうやら情報をあまり漏らしたくないようだ。
「(やっぱりそうか…)確かにたかが護衛の身からすればでしゃばり過ぎかもしれないが万一、室内で戦闘に陥った場合やここいらでやり合う場合によっては武器の使用や立ち回りを考えなくちゃならねえ。そこんとこを思慮してくれないか…?」
「ううん…」
何とか説得を試みるクロウ。少年はさらに難しい顔をし悩むがとうとう折れた…。
「良いですか?これから言うことは誰にも漏らさないで下さいよ。」
「おう。」
そして、少年はジュエルシードについて語りだした。
「ジュエルシードというのは簡単に例えるといわば人の思念に反応する爆弾のようなモノです。誰かがこれに触れるか近くにいれば意識していようが無意識だろうが発動します。」
「ほう?」
「しかし、多くは願いは純粋に叶えられず暴走状態となります。」
「んなら、近くに寄らなきゃ問題ないんじゃないか?」
「そうとも言えないんです。」
願いと言っても生物であれば例え人間以外でも発動し、さらに、少年の話を聞くとジュエルシード単体でも封印などの措置を行われなければ宿主を求め暴走するなどと言うのだ。確かにこれはしっかりとした管理が必要なのだがこれを発掘した少年ら一族はこれを『時空管理局』という組織にまかせることにしたのだ。
(管理局…)
「?…どうしました?」
「…いや」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ