prologue2・襲撃
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管理局という単語が出て来た途端、顔をしかめるクロウ。どうやら、嫌な思い出があるようだ。
(願いが叶うか…。俺の願いは…確かにロクなことになりそうに無いな。)
彼は自分の最も叶えたい願いを浮かべるが心の中でそれに鼻で笑うとそれを頭から振り払う。
「そういえば、まだ僕の名前を言ってませんでした。ユーノ・スクライアと言います。」
「ああ、よろしくな。」
茶色の髪の少年は自らの名前をユーノと名乗り2人共、改めて自己紹介を済ます。そこへ…
「お〜い、ユーノ!」
「あ、シモン!」
赤いゴーグルをかけた作業着を改造したような服を着た少年ともう1人…深く帽子を被った俯いてる少年。
「クロウさん、紹介しますね。同じ村の出身で友達のシモンです。シモン、この人はスコートラボからのクロウさん。」
「ああ、護衛の人…俺の名前はシモンです。よろしく。」
「クロウ・ブルーストだ。クロウで良い。それと、そこの人は…」
「…」
ゴーグルの少年はシモンと名乗り、少しヘタレそうだが友好的だが帽子の少年のほうは3人から距離をとっている。顔を覗きこむクロウだが顔を背け表情を隠す。
「ああ、この子はこの船の関係者らしくて結構不調が多かったから点検のため派遣された人らしいんだけど…」
シモンが何やら説明しているがどうやら正確には彼について把握していないようだ。クロウはユーノの様子を見るとまた彼も少年のことについて知らないようである。
「ええと…もしかして、管理局関係者の方かな?あまり僕らと歳が変わらないように見えるけど…」
「…はい。積み荷の確認をしにきました。依頼のモノをしたいのですが…」
「あ、ちょっと待って……」
「待ちな。」
少年を奥へと案内しようとしたユーノだがクロウはそれを止める。
「アンタ、パスとデバイスを持ってるよな?」
「え?ええと…」
少年はおずおずと懐からパスを出す。クロウはそれに自分の首飾りをかざすと立体画面が浮かび上がった。これに、少年は驚いた顔をする。
「こいつはな、ここに乗る積み荷と乗組員のデータが入ってるんだ。ちょっとしたチェックだが…随分、顔が引きつってるな?ま、仕方ねえよな?ソイツは管理局関係者のパスじゃねえんだし。」
「!」
とっさに少年は何かアクションをしようとしたが次の瞬間には緑色の鎖が彼を縛っていた。
「すいませんが、拘束魔法をかけさせて頂きました。これよりあなたを連行しお話を伺わせて貰います。」
「くっ!」
その鎖の正体はユーノの発動した拘束魔法であり少年はもがくが動けない。
「さて、そのお顔拝ませて貰うぜ
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