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DESIRE
第二章
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も。そしてこの鹿達はその神の使いということになっているらしい。
 そのことを聞いてだ。私は彼女に言ったのだった。
「シャーマニズムかしら」
「そんなところね。それで神様の使いだからね」
「こんなに偉そうなのかしら」
「大切にされているから。こうなったらしいわ」
「成程ね。インドの牛みたいものかしら」
「言われてみれば近いかしらね。それで人間達には慣れていてね」
 そうしてだというのだ。
「こんなに偉そうなのよ」
「外見はともかくあまり人好きのする感じじゃないわね」
「実際にこの町の人達には好かれていないらしいわよ。ただね」
「ただ?」
「この町の象徴ではあるらしいわ」
「そうなの」
「ええ、それなりに評価はされているみたいね」
 マネージャーはその鹿達、今私達の目の前で平然と寝そべり王様の様な目で見てきている彼等を見てそのうえで述べたのだった。
「性格はともかくね」
「成程ね。これもまた日本なのね」
「そうなるわね。じゃあ次はね」
「お寺に行くのね。仏教の」
「ええ。そこに行きましょう」
 町の地図を持っているマネージャーに案内されてだ。私達は公園の中を進んだ。そうしてだ。
 その仏教の寺、東大寺という寺に入った。そこに入ると。
 黒い見たこともない巨大な像がった。それは仏教の神にあたる仏の像だった。
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