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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第2章:おてんば姫とチャラ王の冒険
第13話:誘拐はビジネスです。だから馬鹿には出来ません!
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な、何故でしょうか?

「何処にいるか分からないお前等を、この場に誘き寄せるのが目的で、お前等の指示に従ったフリをしたんだよ! どんなにお前等を殺そうとしても、居場所が分からなきゃ実行出来ない! でも指示に従ったフリをすれば、自ずとこの場に現れるだろ? …現にお前等はノコノコ現れたし(笑)」

「じゃ、じゃぁ…最初から姫の命は見捨てるつもりだったのか!?」
「姫の命〜? 知った事か! 殺すのはお前等だ…僕じゃない! 罪は全部お前等の物だ。人気のない墓地で、お前等が姫を殺す…その後お前等を惨殺し、サントハイムには『腕輪を渡したのに姫を殺されてしまい、やむなく犯人も殺しました?』って報告すれば、僕は何の罪も被らないで済む」

な、何と恐ろしい事を…
この人は“正義の味方じゃない”と言っていたが、極悪人である!
こんな人間とは早々に縁を切らねば…

「リュ、リュカさん! どうしてそんな事を…メイ「バギ!」(ドゴッ!)(バシャン!)
メイさんの祖父…グレゴールさんが慌ててリュカさんに文句を言おうとしたら、突如バギを唱えグレゴールさんとノルテンさんを、お堀へと吹き飛ばし殺してしまった!

「ふふふ…サントハイムの者も死んだ今、僕の言う事を疑う王家の者は姫だけだ。ほれ…さっさと殺して、自分等の死刑執行書にサインしろよ!」
ブライ様が慌てて吹き飛ばされた二人を救いに行く…その間もリュカさんの極悪な台詞は止まらない。

「言っておくが、お前等に残された選択肢は2つだ。1つ…姫さんを解放し、この町の自警団に掴まる事。此方の良い点は命が助かる事だね。そして2つ目は…姫を殺し、即座に僕に殺される事! 此方の良い点は僕の気分が晴れやかになる事だ? …どう足掻いても、お前等が腕輪を手に入れて、今後自由を謳歌する事などあり得ない! どっちにするか今すぐ決めろ!」
この極悪人(リュカ)はそこまで言い終えると、ゆっくりと誘拐犯へ近付いて行く。

「誘拐ってのはビジネスなんだ。そしてビジネスってのは、互いの需要と供給が一致して初めて成立する物だ。別にどうでもいい姫の命を救う為、大切な宝を渡すと思っているのか? お前等みたいな愚か者をぶっ殺す事の方が、余程重要な事だとは思わなかったのか? これだから安易に犯罪を犯す馬鹿は、度し難いんだよ!」
恐ろしいまでの冷笑を浮かべた極悪人(リュカ)は、立ち止まることなく墓石の合間を縫って誘拐犯に近付いて行く…

「ま、待て…と、止まれよ! こっちに来るんじゃねー!」
「お返しさせてもらうが、お前等に命令する権利があると思ってるのか? 自分たちだけで死にたくないのなら、早く人質を殺せよ! そうじゃないと僕が王族を見捨てたと罪に問われるんだ。サントハイム関係者の最後の一人を、お前等の手で殺せ!」

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