第二十七話〜ロストカラーズ・黒の騎士団〜
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ば我々にもそれが必要だろう。」
玉城「奇跡は安売りなんてしてねぇーんだよ!お前にリーダーは無理だ!俺こそが―――」
そこでゼロは銃を部下である玉城に向ける。その場にいた他の面々はゼロが玉城を殺すと考えたがその考えは否定される。手にした銃を差し出すようにしてからゼロは再び言葉を放つ。
ゼロ「この状況で私抜きで生き残れるというのなら、誰でもいい私を撃て!」
唖然。その言葉しか見つからないような表情を皆は見せる。
ゼロ「黒の騎士団に参加した以上、選択肢は2つ。私と生きるか、私と死ぬかだ!」
誰もがゼロの覚悟を感じ驚いている中、ライだけは冷静に分析していた。
ライ「すごいな。」
ライはゼロの組織の底上げの仕方に感心していた。絶望の中から生き残ることの難しさを理解しながらも、生き残った時の戦士としての成長は大きな役割を果たす。
その後、ライとゼロがそのことについて2人で話し、お互いの能力を認め合うと作戦が始まった。
追い込むコーネリア軍と追い詰められる日本解放戦線。その戦闘が終盤にさしかかろうとしていた時に戦局が変わる。黒の騎士団の本体はコーネリアの捕縛を、そしてライは単機で敵の別働隊の陽動を始める。
地下水脈を水蒸気爆発させることで山を崩し敵の大半を潰す。敵が混乱する間に目的を果たす奇襲作戦。それがゼロの作戦であった。
その作戦は見事に成功し、カレンの新しい機体である紅蓮弐式の功績もありゼロはコーネリアを追い詰める。ライの方も敵ナイトメア六機を単機で殲滅するという戦果を挙げた。
ここまで見ていた六課メンバーはゼロの効果的な作戦やライの操縦技術に驚いていた。しかし本当の意味での驚愕はここからであった。
ブリタニア側のユーフェミアが状況の打破として打った一手はランスロットの投入。それは功を奏しコーネリアの捕縛を見事に阻止した。
そこから始まるのは現時点で最高性能を誇るランスロットと紅蓮弐式の戦闘。
スバル「………凄い。」
その凄さを一番理解していたのは、おそらく戦闘方法が似ていたスバルである。
ランスロットが初めて戦闘した時とは違い。今回は一対一、さらに能力がお互いに拮抗しているからこそ分かる苛烈さ。
高速で流れるようなマニューバ。スピードを殺さずに叩き込む一撃。全てが予想を遥かに上回る攻防。それを目にしたフォワードメンバーは今までの陸上戦闘の常識を覆された。
あれは本当に人が操縦しているのか?
何故あんな動きができるのか?
本当に操縦桿を操作するだけであの動きができるのか?
疑問は浮かび上がる。しかしその疑問の回答は至極単純だ。『できるから。』それ以上の回答など存在しない。
戦闘が終了し、黒の騎士団は組織としての強さを手に入れ、ブリ
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