第二十七話〜ロストカラーズ・黒の騎士団〜
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ことじゃないかな?」
ルルーシュ・スザク「……」
ライの意見を聞いた2人は何か思うところがあったのか、各々考え始める。ライは自分が邪魔になると思うと生徒会室をあとにした。
ルルーシュとスザクの会話を聞いていた六課のメンバーはどちらの意見も正しく聞こえた。だが局員としてはスザクの意見を肯定しなければならないが気持ちとしてはルルーシュの意見を尊重したかった。ある種の正答のない問題に彼らは複雑であった。
ライが入隊し最初の任務が始まる。
初任務は違法薬“リフレイン”の取引場所を襲撃することであった。
作戦が始まり、ナイトメアを預けられたライとカレンは取引場所の工場に突入する。そこにいたのは犯罪者とグルになっている警察の所持するナイトメア、ナイトポリスであった。
ゼロ「腐ってやがる!」
ゼロは誰にも聞こえないぐらいの声で呟く。しかしそれはその場を見た者の気持ちの代弁でもあった。
ライとカレンは辛くも敵ナイトメアを無力化し作戦を成功させる。
しかしカレンにとってそこには受け入れるべき現実が存在した。その場所にはリフレインにより過去の自分を幻視していたイレブン、否、過去を夢見る日本人達がいた。その中にカレンの日本人の母親がいたのだ。
娘であるカレンからの冷たい対応やイレブンとしての扱いを受けようと、彼女は過去にしたカレンとの約束。「ずっとそばにいる」という約束を守るためにカレンのそばに居続けたのだ。その結果、リフレインという薬に手を出し自分の決意を保存し続けることになった。
真実を知ったカレンはこれまでの自分を悔いて、この世界を変えることをこれまでよりも固く決意する。リフレインの副作用により言葉や刺激に反応しなくなったのが原因で入院することになった母親の病室でカレンは告げる。自分の決意と本心を。
母「頑張れ…………頑張れ、カレン……私の娘………」
カレン「!……うん………私、頑張る…」
喋れる筈のない母からの言葉にカレンは涙を流す。
六課のメンバーの内の何人も涙を流しその光景を見ていた。カレンの母の姿を見て、スザクとルルーシュの意見を思い出し、これが変えるための苦しみだとするならやはり正しいのは黒の騎士団ではないのかと思う人も多くいた。
それから数日後、黒の騎士団の団員が増えていき大きな組織になろうとしていた時にゼロから成田への遠征が行われることになった。
目的地の成田連山には日本解放戦線の本拠地が存在し、そして遠征の日はコーネリアの軍がその本拠地に対し奇襲をかける日付と同じであった。作戦が始まり、状況を理解した黒の騎士団のメンバーはゼロにその不安をぶちまける。だがそこでもゼロは冷静に部下に言い放つ。
ゼロ「メシアでさえ、奇跡を起こさなければ認めてはもらえなかった。なら
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