第二十三話『転校生』
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はどこのやつ?」
「ステラ社のハイモビルモデルという高機動戦に特化しているスーツを使用している。昔はハヅキだったんだがな」
「ステラ社って、ここ最近増えたところのだよね。どうりで見た事がないと思ったよ」
因みに、現在スウェンの使っているステラ社のハイモビルタイプとは、まだ彼がMSに搭乗していた時に着ていた、パイロットスーツと酷似しているため、スウェンは好んで使用しているとの事。
すると
『一年一組、スウェン・カル・バヤン君、今すぐ第三格納庫まで来てください繰り返します――』
「もう少しでSHRが始まると言うのに……呼ばれたからには行くしかないな」
放送で呼ばれたスウェンは軽くため息を吐き、第三格納庫へ行く事にした。
「何かあったのかな、スウェン君……」
「確かに……」
「諸君、おはよう」
「お、おはようございます!」
教室に入ってきた千冬の挨拶に皆がそう返し、騒がしかった教室が一気に静まり返る。
「今日からは本格的な実戦訓練を開始する。訓練機ではあるがISを使用しての授業になるので各人気を引き締めるように。各人のISスーツが届くまでは学校指定のものを使うので忘れないようにな。忘れたものは代わりに学校指定の水着で訓練を受けてもらう。それもないものは、まあ、下着で構わんだろう」
下着はダメだろと思ったのは、一夏だけではないはずだ。千冬は後を真那に任せる。
「ええとですね、今日はなんと転校生を紹介します!」
「え……」
「しかも二名です!」
「「「えええええっ!?」」」
突然の転校生紹介に静かだったクラスが騒がしくなる。この時期の転校、間違いなく代表候補生か、特別な処置を受けた者、またはかなりの実力のある生徒だろう、そう推測される。
教室の扉が開き、二人の生徒が入室してくる。クラスの全員から、一人の生徒に視線が集まる。何故なら、その生徒は一夏とスウェンと同じく、男子の制服を着ているからだ。
「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。この国では不慣れなことも多いと思いますが、皆さんよろしくお願いします」
礼儀正しい自己紹介。クラスの誰かが、ボソリと呟く。
「お、男……?」
「はい。こちらに僕と同じ境遇の方がいると聞いて本国より転入を――」
整った顔立ちに、首の後ろで纏められた濃い金髪はよく手入れがなされている美しさがある。女性と見間違うほどの華奢な体からみてもまさに“貴公子”というべき姿をしていた。
「き……」
「?」
一夏は前のスウェンの事を思い出し、耳を塞ぐ。案の定、爆弾は
「「「きゃあああああああ――――ッ!!!!」
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