二十四話〜壊れてしまえば終わり〜
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試した人はいない」
「そうか……」
そして一際大きな扉を調子に乗った縁が蹴り開けるとそこは大広間であり、大量の機械鎧が待ち受けていた。だが、その数は十や二十どころではなく、百を優に超える数が銃口をこちらに向けて待ち構えていた。
「そうか、ここから二手に分かれる。君達は最上階にある駆動路の封印を! 僕はプレシアのもとへ行く」
そして、道を切り開くために杖を振り上げようとするのを、秋山さんが手で制止する。
「待って、クロノ君。あなたでも流石にこの数を相手にするのは骨が折れるわ。だから、ここは封印作業が出来ない私達が引き受ける。あなた達……クロノ君とユーノ君と……なのはちゃんは先に進んで」
「分かった。ここは頼んだぞ」
「仄夏ちゃん……」
秋山さんが俺ら……転生者を指さして、ここの敵を引き受けるということを言い、原作組の三人を名指しで言っていた。
……だが、高町の名前を呼ぶときだけ辛そうな顔をしたのは気のせいだったのだろうか。
「皆先に進めええええええええ!!」
津神が雄叫びを上げながら王の財宝を発動し、三人のための道を作る。
そして、十数体の機械鎧を倒すのに対して射出された武器の数はおよそ三十だったことから、ここの機械鎧は、一撃で三体壊れるような入口にいた機会鎧とは、硬さがまるで違うようだ。
「っち! かってえな!!」
「すまない! 頼んだぞ、君達! 恐らくこいつらはAAAクラスある。絶対に死なないように気を付けてくれ!!」
そして、三人は扉の向こうへ消えていく。
「いくぞ。AAAクラスで二人一組で戦った方が良さそうだな」
「隠さんの言う通りよ」
「ああ。さすがに王の財宝でもここまでとは思わなかったぜ……くそっ」
そして、秋山が話を先導して、チーム分けをすると俺と隠、佛坂と縁と秋山、神白と津神というグループになった。
……しかし、何故原作組と転生者を綺麗に分断するような真似をしたのだろうか。
突然頭の中に疑問が思い浮かび、もしかしたら秋山が俺を殺すため。という突拍子もない事を思いつくが、すぐに頭の隅に追い払う。
今はそんなこと考える暇はない。考える暇があれば駆逐しろ。
「……足手纏いになるなよ? 門音」
「隠こそ……ああ、そうだ。万が一避けられない攻撃があった場合に備えて魔法を掛けといてやる」
他の組が機械鎧へと向かうなか、俺は隠の体を覆い隠すように闇属性の魔力を放つと、数秒隠の姿は見えなくなり……すぐに魔力は体に溶け込むように消えた。
「……特に変わった様子はないようだが?」
「まあ、これで生存率は上がったと思っていい。それじゃいくぞ」
そして、手近な機械鎧に向けて魔力で強化した左腕を機械鎧に向けて打ち込むと、肘まで埋まり、すぐに引き抜くとそ
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