二十四話〜壊れてしまえば終わり〜
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来を切り開くために。
―――そう……だね……。うん! いこう、母さんのもとに!―――
そして俺は皆がモニターを見ている中、アリシアを連れて、転送ポートへ向けて走り出した。
「邦介!」
走っていると、同じ方向に向かって走っているクロノに遭遇した。
「クロノか……。クロノはどこに?」
「現地へ向かう。元凶を叩かないと」
「そうか。俺も行こう」
話している間に前方から高町達が走る姿が見えてきた。
テスタロッサはアルフに抱えられている。
「あ、クロノ君。どこへ……?」
そこで、クロノが先程と同じような言葉を言うと、医療室へ向かうアルフとテスタロッサ以外が行くことになった。
(クロノ! 私も現地に出ます。あなた達はプレシア・テスタロッサの逮捕を!)
(了解!)
時の庭園内に転移すると、三メートル以上もある大きな機械の鎧が多く、歩き回っている。
「いっぱいいるね……」
「まだ、入口だ。中にはもっといるよ……」
「クロノ君、この子達って……」
人間かどうか知りたいのだろう。高町が心配そうに尋ねるとクロノは問題無いと言った。
近づいた敵を攻撃するだけのただの機械だと。
「そっか……なら、安心だ……」
「待て、僕が行こう。この程度の相手に無駄弾は必要ないよ」
そしてクロノが魔法を発動させようとするよりもはやく、背後から無数の武器が高速で射出され機械鎧を粉々に破壊した。
「この程度に時間を掛ける意味もねえ。さっさといくぞ!!」
後ろを見ると得意げな表情で津神が立っていた。どうやらこいつ、最初から全力でいくつもりらしい。
「すごい……」
「なんて力だ……」
どうやら、高町とユーノはこれ程の威力を出している場面を見たことが無かったのか、酷く驚いている。そして、神白やら縁は「あのチート野郎め」などと小さく呟いていた。
クロノを先頭に時の庭園内を走っていると所々床がボロボロに崩れ落ちており、そこからは黒い穴やら、紫、薄いピンクなどのような色が混在する奇妙な空間が広がっていた。
「その穴、黒い空間がある場所には気を付けて」
「虚数空間。あらゆる魔法が一切発動しなくなる空間なんだ!」
クロノが注意を促し、ユーノが補足する。
「飛行魔法をデリートされる。もしも落ちたら、重力の底まで落下する。二度と上がって来れないよ」
「気、気をつける」
高町が顔を引き締めて言うが、隠はふと思いついたことを言うように口に出す。
「なら……機械ならばどうなんだ? ヘリコプターとは言わなくても、現代には背中に背負えるタイプの飛行機械もある」
「それは……分からない。ミッドチルダでは魔法と科学が合わさった技術だから、魔法が不可欠なんだ。だから
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