エイプリルフール記念 番外編その1
[9/18]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ない雰囲気を感じさせる。
「ほう…貴様選ばれたな」
選ばれた?何の事だろうか。
「これが見えるだろう?」
男が言うや否や俺の体を大男の幽霊がベッドから引きずり出し持ち上げた。
「なっ!?」
何が起こったのかわからなかった。俺は確かにベッドの上に居たはずだ。それが一瞬でこの幽霊に首をつかまれて宙に吊り下げられていた。
「くっ…」
瞬間的に『堅』で防御力を上げ、さらに俺の防衛しようとした意思を汲むかのように俺の両腕から透ける手が現れその幽霊の腕を掴みギリギリと引き離し、緩められた手を素早く抜けて地面に着地する。
「これはまたかなりのパワータイプのスタンドだな」
スタンド?この幽霊の名前だろうか。
「わたしは今このスタンドを使える者を集めている。スタンドはこの矢に選ばれた者だけが発現し、それを自分の意思で操る事が出来る者をわたしはスタンド使いと呼んでいる」
一瞬で男は昨日俺を掠めた矢をその手に持っていた。
「わたしに従え」
相手のプレッシャーが上がる。
しかし…従え…か。まいったね…
「断ると言ったら?」
「貴様はその言葉を後悔する事になるだろう」
男は余裕そうに言い放った。
この目の前の男は人を使う事を当然、使い潰したとしても補充の利く駒のようにしか思っていないのだろう。
そんな奴に使われるのは御免だ。
四肢に力を入れ、力強く宣言する。
「せっかくだけど断るよ」
「ほう…小僧。このわたしにNOと言うのだな?後悔する事になるぞ」
そう言った男のスタンドの両手にいつの間にか胸を貫かれ血を流している俺の両親が現れた。
「なっ!?なにぃぃぃぃっ!?」
「お前が素直にわたしに従えばこの人間は死なずに済んだものを」
一体いつの間にっ!?
無造作にゴミでも捨てるかのように投げ捨てられた両親の姿を見て俺は流石にスイッチが切り替わるのを感じた。
この男は何をしてでも必ず殺す…と。
「まぁ、貴様の自由意志など最初から期待していなかったが、断られるとやはりムカつくものだな」
と言った男の髪が怪しく伸びるとそこから何か小さな塊が俺に向かって飛んでくるのが見える。
『万華鏡写輪眼・天照』
「なっ何!?」
飛んでくるそれを全て天照の黒炎で燃やし、そのまま男の顔に照準を合わせ発火させる。
「がっ…ぐあっ…バカなっ!?」
突然の炎にもがき苦しむ男は余りの事に手に持っていた矢を取り落としてしまった。
見ればスタンドの顔もただれて来ている気がする。これは本体のダメージがスタンドにも反映されるのか?
「このっ!くそガキがっ!ザ・ワールドっ!止れぃ、時よっ!」
男が自分の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ