エイプリルフール記念 番外編その1
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ヒ姫。
「いいですか?召喚術は他者を呼んで力を借りるのですから、絶対に召還方法を確立して無ければいけません。それは分かりますね?」
「はいっ!」
「はっ!はいなのでありますっ!」
なぜか目の前のミルヒ姫とリコッタちゃんが震えているような気がするけれど、続けます。
「だったら、召還術が無いのに使ってはいけませんっ!あなたのした事は召喚師として最低の事ですよっ!」
わたしだって、一方的にに他者を呼び、そのまま放置する事は出来る。
けれど、絶対にやらない。
これは召喚師としてのわたしの矜持。
「ごめんなさい、許してください」
「ご、ごめんなさいなのでありますっ!」
目の前の二人はぶるぶる震えだすとお互いを抱きしめて泣き出した。
周りに居たおじいちゃん達は皆失神している。
私の怒りは最高潮。
何かで解消しないと収まりがつかない。
どうしようかと考えていたら目に付いたのはあの戦場。
事の発端はあの戦だ。
「わたしがあの戦に参戦する事はできますか?」
コクコクコクコク
わたしは笑顔で二人に尋ねると、二人はすごい勢いで首を縦に振っている。
「そう…それじゃあ、行ってきますね?」
私はバルコニーに足をかけると、右手にあるケリュケイオンを持ち出す。
「ケリュケイオンっ!」
『スタンバイレディ・セットアップ』
ケリュケイオンはアオお兄ちゃんに造ってもらったインテリジェントデバイスです。
最初はグローブ型のデバイスだったのだけど、カートリッジシステムを使いたいからと改造を重ねるうちにいつの間にかメイス型になっていました。
え?すでに原型が無い?
だって、グローブじゃ斬れないじゃないですか。
メイスも斬れないじゃないかって?
甘いです。メイスに魔力刃を纏わせれば斬れるようになります。
よくある変身バンクなんてものは無く、一瞬でバリアジャケットを装備。
ピンクのブレザーに白のロングプリーツスカートにマントと帽子を装着してバリアジャケットの展開は終了。
「ケリュケイオン、カートリッジは?」
キレている自覚は有るけれど、装備を確認するくらいの冷静さは有ったみたい。
『内臓6発、スピートローダー二個です』
「全部で18発だね。この世界での魔力結合に異常は?」
『このあたりなら問題ありません』
それは良かった。
「うん、OK。それじゃ行こうか」
わたしはバルコニーの淵からおどり出そうとすると、後ろから呼び止める声が。
「ああああぁ、あの!?行くってどうやってですか!?」
「階段は後ろなのでありますよっ!」
「どうって…こうやってですよ」
かまわず
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