エイプリルフール記念 番外編その1
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くやさしい世界ですね。
頭、背中にタッチすると即座にけものだまになり、タッチボーナスも稼げるらしい。
どうやらこの戦、得点制らしいです。
それと、フロニャ力を自分の紋章に集めて自分の命の力と混ぜ合わせることで輝力と言う力に変換する事が出来るらしい。
うーん…
フロニャ力とはどうやら魔力素みたいだ。
ケリュケイオンに観測させてみたら、魔力素は場所により濃度が上下するけれど存在している。
ミルヒ姫の言葉を聴くと、魔力素とチャクラを混ぜて使う技術みたい。
その力を使って紋章砲と言うビームを放ったり、紋章剣といった斬撃を飛ばすらしい。
なんて説明を聞いているとシンクくんの準備も出来たみたいだ。
シンクくんはどうやら戦に参加するらしく、戦場の方へと駆けて行った。
わたしはミルヒ姫に誘われて塔の上へ。
バルコニーに出ると、小柄の女の子とおじいさん達が数人で戦場を眺めている。
「姫様っ…が…ふたり?」
そのネタはもういいです。
「リコ、ただいまですっ!えっと、この方は勇者召喚の被害者と言うか何と言うか…」
「御神キャロです。どうやら勇者召喚に巻き込まれたみたいなので、出来ればすぐに帰してもらいたいのですが」
今までは空気を読んで黙ってましたけれどね?用事のある勇者さまはシンクくんみたいなので、わたしはさっさと帰して欲しいのですよ。
学校からの用事もありますしね。…もう遅いかもしれませんが。
召喚に対する召還は基本だし、呼んだ本人ならば還せるでしょう。
「そうなのでありますね。しかし、その言いにくいのでありますが…」
私が目の前の小柄の犬耳少女と会話をしていると、ミルヒ姫がマイクのようなものを片手に演説をしている最中だった。
盛大に勇者召喚を宣伝し、士気高揚に努めているようだ。
そんな言葉をBGMにわたしの問いかけに答えてくれた小柄な少女、リコッタ。
「召喚された勇者は帰る事も、元の世界と連絡を取ることも出来ないのでありますよっ!」
「ええええええええ!?」
何!?その中途半端な召喚はっ!呼んだら還すのは基本でしょう!?
ふっ
ふふふっ
わたしの中で何かがキレた。
「ミルヒ姫様」
「はい、なんですか?」
ようやくマイクを手放せたミルヒ姫様を呼ぶ。
「あなたは召喚者として、召還の方法が無いと分かっていて使ったんですか?」
「え?ええ!?無いのですか?リコっ!勇者様たちを返す方法は?」
「そんなの無いでありますよっ!」
「そうは言っても、なんだかんだで方法があったり…」
「しないのであります…」
「あはっ…あははははは」
笑ってごまかそうとするミル
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