エイプリルフール記念 番外編その1
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これが現実だ。お前は何も出来ないまま天照の炎に焼かれ、そして死ぬ」
「バカなっ!ばかな…っ!このDIOがっ!このDIOがぁ…っ!」
末期の叫びを上げながらDIOは炎に焼かれていった。
…
…
…
俺はDIOを斬ったソルをしまい込み黒い炎に焼かれるDIOを眺めていた。
「なっ…いったい何が起こったんだ」
承太郎さんがナイフの刺さった体を重そうに持ち上げ俺に近づいて来た。
「なぜDIOは何もせずに棒立ちになったままみすみす斬られるような事になったんだ?お前のスタンド能力…なのか?」
俺はそれには答えない。
真実は月読の瞳術に囚われた為に動く事が出来ないDIOを硬で強化したソルで斬った後に天照で燃やしただけだ。
俺と彼の勝負は彼を視界に捉えた瞬間に終わっていたのだ。それほどまでに万華鏡写輪眼の能力は強大だった。
「な、なんだこりゃっ!?この燃えているのはDIOなのかっ!?」
「ポルナレフか…」
街の角から駆けつけてきたフランス系の白人種の男性が血相を変えて叫んでいる。
「そのようだな」
「承太郎がやった…訳では無さそうだな。そこの小僧か?」
「ああ」
それを聞くとその青年、ポルナレフさんは両膝から崩れ落ちた。
「イギーやアヴドゥルの敵討ちが…最後はこんなガキに殺されるとはな…いや、ここは礼を言うべきなのだろう」
ポルナレフさんは振り返るとありがとうと言った。
「いえ…あなたの仇で有るように、あの男は俺の両親の仇でした」
「そうか…」
黒い炎が完全にDIOを燃やしつくしたのを確認した俺は踵を返す。
「誰だか分からないが、助かった」
と言う承太郎さんの声を背中で聞いた俺は瞬身の術でその場を去った。
この承太郎さんとの再会は10年ほどあと日本のとある町での事になる。
◇
あの事件の後、俺は日本に居る父方の祖父に引き取られ、杜王町と言う所で暮らしている。
どんな偶然か分からないがこの町はソラの住んでいる町で、家もそう遠くない。
近所の公園で待ち合わせをして久しぶりにソラに会って、スタンド能力を身につけたと報告すれば必然的にどうやって身につけたのかと言う話になる。
「たぶんあの矢がかすったからかな」
「矢?」
「ソル」
『プットアウト』
格納領域から取り出されるのは禍々しい装飾の矢先を持つ一本の矢。
「これ。これが俺をかすめた後、スタンド能力と言われている能力を身につけた。エターナルブレイズ」
こんなのと俺はエターナルブレイズを出す。
「それ?なんか念能力の派生みたいな感じだね」
「ああ、俺もそう思っている。実際これ
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