エイプリルフール記念 番外編その1
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てる?」
男の子が聞き返した。
「わがビスコッティは、今隣国と戦をしています」
急がないとと、訳も分からずせかされて、混乱のうちにいつの間にかでっかい鳥に騎乗していたわたし。
なにか切羽詰っていたので流されるままに同行しちゃってるけど…
道中で女の子、ミルヒオーレ・フェリアンノ・ビスコッティから簡単な説明があった。
この世界、フロニャルドでは『戦』と呼ばれるスポーツ精神に則ったアスレチック競技によって戦争の勝敗を決すると言う国際的なルールが存在するらしい。
その中では生死の危険は無いらしく、一種の娯楽のようにも感じられる。
え?なんで娯楽のようかって?
わたしたちが走っている崖の上から見える戦場の様子がアスレチック遊具に見えるからですけれど?
ダメージを食らうと『けものだま』と言われるまん丸ボディに耳と尻尾をくっつけたファンシーな生き物に変身しているのがわたしの危機感をガリガリ削ってますがなにか?
そして彼女はビスコッティ共和国の領主で、劣勢の自国の状況を打破しようと領主にだけ使える『勇者召喚』で巻き返しを計るために男の子、シンク・イズミをよんだらしい。
それから二人の世界に入りつつ、シンクを説得するミルヒ姫。
要約すると、「助けてください勇者様!」と言うミルヒ姫の懇願に「俺が勇者だ!」と言った感じでした。
え?実際は違う?
いいのいいの、なんかみんなそれで納得したでしょう?
あれ?
わたしは誰に対して言っているのでしょうか…
これは所謂…召喚系ファンタジーと言うやつですね。
話が纏まると、ようやくわたしの事も思い出してくれたみたいで…
「本当は勇者様一人を召喚するはずだったのですが、どう言う訳かあなたまで呼んでしまったみたいで…本当にすみませんでした」
そう謝ったのはミルヒ姫。
「でもでも、この戦が終わったらきっと還して差し上げますからっ!」
とりあえず、分かりましたと返事をしておとなしく付いて行くと、大きなお城へと到着、城内へと通された。
「姫さま、そちらが勇者様です…か?」
どこからとも無く現れたメイドが数名ミルヒ姫とシンクを出迎えに現れたのだが、わたしの姿をみて固まった。
「はい、こちらの方です。急いで準備をお願いしますね」
ちらちらわたしを気にしているのだけれど、今は自分の任務を全うするように思考を切り替えたらしい。
メイドの手により着替えさせられるシンクくん。
その間も戦についてミルヒ姫が説明する。
とりあえず、敵は凹ってかまわない。
この世界はフロニャ力で守られていて、フロニャ力が強い場所では怪我はしないとか。
とてつもな
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