エイプリルフール記念 番外編その1
[1/18]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
ドッグデイズ編
わたしは御神キャロ、13歳。
中学一年の登校最終日に隣町の中学校に学校の用事でお使いに出張中でした。
しかし、それがまさかあんな事になろうとはその時には思いもよらず。
「すこし、早く着いちゃったかな?ケリュケイオン」
わたしは腕飾りの状態のケリュケイオンに尋ねた。
『そうかもしれませんね。しかし指定の時間まではもう少しです、職員室で待たせてもらってはどうですか?』
「そうだね、そうさせてもらおうか」
そう言って気持ち早足で校内を進むと、頭上から大声が聞こえた。
「ど、どいてどいてどいて〜!?」
「へ?」
わたしはその声で見上げると、そこには空から降ってくる男の子の姿が。
「わわわっ!?」
やばいっ!避けないと!と思った時、突然地面に魔方陣が展開されたかと思うと、わたしの足元が抜けるように消失した。
「えええええええ!?ケリュケイオン!」
『フライヤーフィン』
ケリュケイオンが飛行魔法を発動。間一髪で魔方陣に落ちると言う展開はさけられた…はずだった。
「わああああああああああっ!?」
「え?」
ごーんっ
「にゅう…」
上から男の子に激突されてわたしはその男の子共々魔方陣へと落ちていった。
「いたたっ…ここどこぉ?」
わたしは飛行魔法を使用して現状確認に勤めた。
眼下にはいくつもの浮遊する大地。
どう考えてもここは地球では無いみたい。
「えええええええええっ!?」
絶叫を上げつつ落下していく男の子。
「あぶないっ!」
わたしは一生懸命に追いかけるけれど、間に合いそうに無い。
その時、彼の落下を和らげるように花が咲き、その男の子を飲み込んだ。
それを確認するとわたしは飛行速度を緩める。
少年と対峙する一人の少女。
それを見てとり、わたしはそのかたわらへと降り立つ。
「え?」
「わたし!?」
そこに居たのはわたしとどこと無く似ている同い年くらいの女の子。
「ええ!?ご姉妹ですか?」
「「ちがいますっ!」」
「あ、良く見れば耳と尻尾が違うか」
服装は幼少のわたしが過ごしたル・ルシエの民族衣装に近い感じだ。
顔立ちは、わたしに似ていると思う。…まぁ、自分で自分に似ているなんて言える物ではないのかも知れないけれど、良く似ていると思う。
しかし良く見ればアルフさんや久遠ちゃんのような耳がついている。
誰かの使い魔だろうか?
ひゅー
パンッ
パンッ
パンッ
遠くで花火が上がる音が聞こえる。
「いけない!?もう始まっちゃってる!」
「はじまっ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ