第二章 A's編
第五十四話 『救済と戦闘準備』
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そ、そんなにすごいの?」
「発動地点を中心に数十キロ範囲の空間を湾曲させながら反応消滅させる威力を起こさせる魔法、っていうとだいたいわかる?」
ユーノの説明にとりあえずなのは達はその凄さをわかったらしい。
「あの、私はそれ反対!」
「同じく! 絶対に反対!」
「僕も艦長も使いたくないよ…でもあれの暴走が本格的に始まったら被害はそれより遥かに大きくなる」
「暴走を開始すると触れたものを侵食して無限に広がっていくから」
「それで第三プランだ。シホ、エクスカリバーの範囲はどれくらいだ?」
「限定して撃てば被害は海上だけだと思うけど…それだとやっぱり津波が起きちゃうからね。どこか別の場所で広い空間が必要になってくる…」
「あるではないか?」
「士郎…?」
「一つだけそんな場所があるじゃないか」
「まさか…!」
「そう…固有結界内部だ」
そうか。固有結界内部でエクスカリバーを使えば被害はなくて済む。
でも、
「でも、固有結界とエクスカリバーだけでも消滅は難しいと思うわ。そこは保険でどうするの?」
「やっぱり振り出しに戻ってくるわけか…」
「ええ。それに固有結界を展開するだけの魔力は…あるけど時間が少ないわ。でないと暴走してまた剣が体を突き破ってくる」
それで私はそれで残りのまだいくつか持ってきていた魔力の籠った宝石を取り出しそれを飲み込む。
その光景に全員は呆気にとられたらしい。
でもすぐに再起動して、
「シホちゃん! なんで宝石なんて飲んでるの!?」
「魔力補充の為よ。まだいくつかあるけどその中で一番魔力が篭っている宝石を飲ませてもらったわ。これで多分大丈夫…」
『シホ、私の魔力も使ってください。あれをするのならそれくらい持っていったほうがいいでしょう』
《私の魔術回路も直結して使用していいわ、シホ。これでかなり補えるはずよ》
セイバーとイリヤからも魔力を受け取りこれでかなり万全な状態になった。
「今、セイバーの声と一緒にイリヤの声が聞こえてきたな…」
「それも後で説明するから、ね?」
「…わかった」
それで最後の保険としてやっぱりアルカンシェルで消滅させる件だが、その話になり反対の意見が大多数を締めた。
それで色々意見を交わされるがどれもダメだということになった。
それでアルフが痺れを切らして、
「ああもう、なんかごちゃごちゃ鬱陶しいなぁ! みんなで纏めてズバッとふっ飛ばすってんじゃイケナイの!?」
「アルフ、これはそんな単純な話じゃ…」
「ううぅ…」
それでアルフは押し黙るが代わりになのは達がなにやらブツブツ言いだし始める。
それで三人娘はなにかを思いついたのか提案をしてきた。
「ねぇ、クロノ君! アルカンシェルって、どこでも撃てるの?」
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