第2章:おてんば姫とチャラ王の冒険
第11話:偽者現る!……ぶっちゃけどうでもいいけどね。
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
(テンペ村−フレノール)
リュカSIDE
勝手な誤解が俺を良い人へと押し上げた。
面倒だし、好都合だし、否定も肯定もしない。
間違えた奴等が悪いんだ!
だが俺への評価は兎も角、アリーナ達は確実に強くなっている。
『暴れ牛鳥』というヘンテコなモンスター相手に、圧倒的な戦い方で勝利を収める。
ブライがラリホーで眠らせ…眠らなかったヤツはクリフトのマヌーサで惑わせ、トドメはアリーナの素早い一撃だ。
寝不足の俺は最初っから手伝う気など無く、サクサク次の町まで進んで行ける。
テンペの連中が言うには、山を下りれば直ぐにフレノールの町だそうだ…
早く行ってベッドで眠りたい……でも美女が居たら……う〜ん、迷うね!
迷った時は歌うに限る!
ギターを弾きながら『TRUE LOVE』を歌えば、眠気も覚めるし敵も来る。
そして強くなりたガールが目を輝かせ跳ね回る……花柄パンツ見えてるよ。
リュカSIDE END
(フレノール)
ブライSIDE
いい加減にしてほしいもんだ…
手伝わないのは良いとしても、歌うのは控えてほしい。
とは言え姫様の為にと言われれば、こちらは黙るしか出来ない…何とも厄介な旅である。
それでも何とか日が暮れる前に、フレノールの町へと辿り着いた。
朝から宴会に道中の絶え間ない戦闘と疲れもピークに達している我々は、脇目も触れず宿屋へと足を運ぶ。
だが…何やら宿屋前が町人達で賑わっておる。
一体何事であろうか?
それとなく人々に尋ねてみると…
曰く『サントハイムのお姫様が宿屋にお泊まりになっている』との事…
遂にお忍びの旅もバレてしまったのだと思い、城へ帰る事を提案しようとしたら…
『先程、宿屋のテラスからお顔が見えたのですが、やはりお美しいんですね』と不思議な事を言う女子が数名…
まだ宿屋に入ってもいないのに、テラスから顔が見えたとは…一体どういう事であろうか?
しかも本人(アリーナ姫様)を目の前にして、全く騒ぎ出さないとは…
姫様・クリフトと顔を見合わせ考え込む。
「ちょ、退いてよ。僕はもう眠いんだ!」
困っているワシ等を無視して、リュカのヤツが勝手に人垣を掻き分け宿屋へと進んで行く。
コイツ本当に身勝手じゃな…
「こんちわー、部屋を4つお願いします…大至急ね!」
宿の者達がてんてこ舞いしているとこ、全く気にする様子も見せず部屋を確保しようとするリュカ…
主人らしき人物が、嫌そうな顔をしながら近付いてくる。
「申し訳ございません…本日はサントハイムのお姫様がお泊まりになるので、一般の方は宿泊出来ません」
「はぁ? 何でよ!? 姫様が泊まるったって、たかが数人でしょ! この宿屋は、そんなに部屋数が少
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ