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双翼の願い3
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翌日早朝彼女はまたやってきた
「固定具を外します 動かないで下さい」
「いいのか?」
「貴方は悪い人では無いですから」
そう言って各関節のロックを外していく
身体を起こす
「痛・・・・・・」
「それは当然ですね なにせ怪我人なんですから」
「お前がやったんだがな!?」
「それは・・・・」
「・・・・・もういい気にしてない」
だからそんな嬉しそうな笑顔作るな
「朝!早いんですね!」
「そらパイロットは皆そうだろう」
「そうですね!」
「・・・・本題に入ろう 戦争を止める方法を教えてくれ」
「・・・・一部除いていいなら」
「それでいい 早くしよう」
そこからの話はこうだ
最初に会ったおっさんは有名な戦術家で
その人曰く戦争したい兵士なんて今の世の中いないだろうとの事
そして実際戦闘を行うのは兵士な為
開戦直前までに両国間の代表と成り得る人物同士の友好を示せ
そうすれば人の思いで 戦争は止まる
「お前これ信じてるの?」
「素敵なお話じゃないですか♪」
「いやまあそれはそうだけど」
「ダメですか?」
「駄目ではない・・・が お前先の大戦には参加してなかっただろう」
「はい」
「だからそんな夢物語が言えるんだ 現実は非情なんだよ」
「信じないんですか?」
「何をだ」
「人の心をです!」
「信じていなくはないが信じ切れはしない」
「そうですか・・・・」
「そう落胆するな 少なくてもそういう風に考える子がいてくれるなら
大戦で命を落とした奴らも報われるだろうよ」
「・・・子供扱いはしないで下さい」
「失礼・・ってか?」
「そうです」
「ごめんな?」
「そういうとこなんです!」
開戦は1週間後だと
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