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【ネタ】アホの子ルイズちゃん
第十話
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ものね」

「ありがとう、キュルケ」

「君達。円満解決な雰囲気なところ悪いが、少しいいだろうか。ウェールズ皇太子をトリステイン魔法学院に運ぶ任、僕に任せて欲しい。僕のグリフォンは大人数が乗るには優れていないからね。タバサ君の風竜は船が使えなくなった場合の保険に取っておいた方がいい」

突如現れたワルド。ずっと見計らっていたのだろうか。
そうじゃなきゃ一息でこんなに説明口調を言える訳がない。

「でも、ウェールズを起こさないようにするにはタバサのスリープ・クラウドが必要不可欠だし」

「スリープ・クラウドなら僕もできなくはないよ。曲がりなりにもスクウェアメイジだからね」

「へー」

「へー、って………ともかく僕がやるよ、構わないね?」

「―――そのグリフォンに俺も乗せてくれるならな」

今度はサイトが便乗してくる。
男共は空気を読むのがお好きなようで。

「別に構わないけど………使い魔君は何かと僕を目の敵にしていないかな?」

「あー、それってダーリンの出番が貴方より多いからじゃ―――」

「違う!」

あー、なんだかわかんないけど、ワルドの護衛を買って出ているのかな。
本来なら使い魔が主の下を離れるような選択はさせないんだけど、今回は重要任務だしいっか。

「ならサイトにワルドの、いやウェールズの護衛は任せるわ。その間に、私はシルフィードを使って王宮に向かうわ。アンに経過を知らせる為にね」

「―――って、今更だけどトリステイン王国に運ばないの?そっちのが色々と都合がいい気がするんだけど」

「向かうのは王宮よ。ラ・ロシェールに向かう道程で遭遇した賊。あれは間違いなくスパイか何かでこちらの行動が筒抜けだったからこその結果よ。アンに対する報告だけなら、私一人でも問題はないけど、ウェールズをあの場に向かわせるのは危険が伴うわ。それに、噂が拡がると同時に不審な人物がアンの身近に現れたとなれば、色々と疑われる可能性がある。それに比べ、魔法学院なら人通りが多少増えたところで不都合はないってこと」

「成る程ね………。ま、私は頼まれた仕事をするだけよ」

「そういうことだから、タバサお願いね」

「わかった」




それからどうしたか!
私+タバサ+ギーシュ(そう言えば居たね)の三人で王宮に向かった。
衛兵に空飛んじゃ駄目よ?知るか莫迦って言い合いだの、悪魔の証明だのする場面もあったけど、どうでもいいので割愛。
そんなこんなで、今はアンの私室にいる。

「そうですか。ウェールズ様は、生きているのですね………!」

「だけど、当然この話はオフレコね。彼と会おうとするのも。最低でも、レコン・キスタが壊滅するまでは会っては駄目よ」

「わかっています。もどかし
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