第5話
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事が好きなの?」
「いえ。本人は大事な存在だと、言っておりました。しかし、我からすると幼なじみの方は悠斗が好きだと思ったので」
「成る程ね。女の勘て奴ね。彼女と貴女を比べるなら、髪の毛の長さが際立ってるわね」
言われて見れば、悠斗は髪が長い女性と写真に写っている姿が多い。
(もしや!悠斗は髪が長い女性が好みのなのか!?ならば、我も伸ばしてみるか?)
家ではよく、紋白の頭を撫でていたりする事が多かった。見慣れてしまったため、当たり前だと思っていたが、そのような事実が隠されていたとは思わなかった。
「後はそうね、胸の大きさかしらね」
「ミューの言う通りだな。私も大きいと思っているが、それ以上だな」
我の胸を触ってみる。確かに椰子よりも小さいのが分かる。
(修行の邪魔にしかならぬモノなのだが、悠斗は大きい方が好きなのだろうか?)
もし、悠斗が大きい方が好きだった場合は、我の胸では見向きもされないおそれがある。
「あう〜。それだと、悠斗君がただのオッパイ星人に聞こえちゃうよ〜」
「う〜ん。男の子だから普通なんじゃないのかな?」
「まあ、南斗星の言う通りね。実は私達の身体を狙ってたりして」
朱子(ベニス)殿が身体を両手で抱き締める。
だが、今の発言を聞き流せる程我は大人ではなかった。悠斗は邪な考えで生きている様な輩では無いのだから。我は体から闘気を放つ。
「ベニス殿。我の伴侶を侮辱いたすつもりか?それは、我に対する挑戦と受け止めるが?」
「え!?い、いえ!そんなつもりで、言ったんじゃ無いんですよ!?」
「済まなかった揚羽。私の侍従が粗相をしてしまった。後できつく言っておくから許してやってくれ」
「森羅殿がそう言われるのであれば、今回は手打ちにします」
「そう言ってくれてありがとう。誰だって、好きな人を馬鹿にされれば怒りたくなるわ。危うく、ベニを家から失う所だったわ」
美有殿がそっと我の気持ちを代弁してくれる。我は再び紅茶を口にする。 心がホッとする。頭から血が降りてくる。
「申し訳ありませんでした。揚羽様」
「もうよい。森羅殿や美有殿が確りと言いつけると言われたのだ、我はそれを何時までも引きずるつもりは無い故にな」
ベニスが我に頭を下げる。森羅殿や美有殿、田尻殿が確りと教育されるはずだから問題はない。
それより、本題に話を戻すべきだ。
「話がそれてしまったわね。本題に戻すけど、悠斗に好きだと告げるにはどう言った手段を取るかよね。揚羽には、考えは無いのかしら?」
「我としては、悠斗の唇を奪えば良いと思うのですが」
「う〜ん。それはちょっとリスクが大きいですね。相手に好意が無い場合には、拒絶されてしまうおそれがあり
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