第5話
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は不敵に笑う。なにやら、不穏な空気が流れてきた。
「ふん。まあ、良いさ。それで揚羽はどんな相談をしたいんだ?」
「じ、実は、悠斗の事なのだ」
「あら?大佐に手合わせを望んだ侍従の事?少なくとも見た所、何等問題が有るようにわ見えなかったけれど?」
「いや、悠斗に問題が有るのでは無いのです。そ、その、我は恋愛事に疎く悠斗にどうやったら、我が本気で好きで有る事を伝えられるかと」
自身の顔が熱くなる。恐らく、我の頬は紅く染まっているだろう。
(今も、悠斗を思うと身体が熱くなる!悠斗と我の出会いは運命に違いない!)
我が何時も思い出すのは、悠斗と初めて手合わせをした時の事だ。我を完膚なきまで敗北させ、気を失った時に介抱してくれた時の事だ。我が悠斗の二の腕に強く抱かれていたのだ。あの時触れた悠斗の身体は逞しかった。あの僅かな時間の中でてにいれた温もりは、今でも鮮明に思い出す事が出来る。
(あの時、あの瞬間から我は悠斗に恋をしたのだ。あの逞しく優しい悠斗の側にいたいと。側にいて欲しいと)
「あー。うん。いきなり、難しい問題が来たな」
「そうね。アダルティな私でも、難しいわね」
「あわわわ!?揚羽ちゃんが乙女の表情だよ!?」
「あはは?僕にはちょっとアドバイス出来ないな」
「あ、私も無理ね。恋愛なんかしたことないから」
「う〜ん。私のやり方だと、錬ちゃんにしか出来ませんからね」
リビングに残った女性陣は皆、微妙な空気に包まれていた。
美有殿が口を開いた。
「そうね。先ずは、情報が必要ね。悠斗の好み等は分かるかしら?」
「確かにな。相手を知らなければ、どうしようもないからな」
「悠斗の好みですか?戦う事は好きなようだが」
少なくとも、手合わせ等は楽しんでいるのは分かる。トレーニング等は、率先して行っているのは聞いた事があるな。
「う〜ん。それだけだと、ただのバトルマニアに聞こえちゃうよ揚羽ちゃん」
「そうね。少なくとも、好みの女性のタイプが分かれば、アドバイスしやすいのだけど」
我は考えてみる。確か、悠斗の幼なじみがいたはずだ。
(確か、椰子なごみと申した筈だ!写真を持って来ているではないか!)
我はポケットから1枚の写真を取り出して、テーブルの上に置いた。美有殿が、写真を手に取った。
「あら?この写真は何かしら?美人な女性が写ってるけど?」
「どれどれ?ほぅ。なかなか可愛い子じゃないか」
「シンお姉ちゃん、夢にも見せて」
姉妹仲良く写真を見る。微笑ましい光景である。
「美有殿。その写真の人物は悠斗の幼なじみの写真です。何か、参考になればと思って持ってきたのです」
「成る程。ちなみに、悠斗は彼女の
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