第5話
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「「「な、なんだって!!(ですって!)」」」」」」」」
「ほぅ。まさか、いきなり大佐との手合わせを望むなんてな。言っておくが大佐はかなり強いぞ?」
「構いません。武人として、闘いたいと思いましたので」
「ふむ。不動よ。貴様はかなりの実力者の様だな。よかろう。私が直々に相手をしてやろう。森羅様。よろしいですか?」
「ああ。構わない。しっかり揉んで来てやってくれ」
「分かりました。ならば、不動!私に付いて来い。場所を変えるぞ。ついでに錬に千春も付いて来い。スペシャルな闘いを見せてやる」
「はい!俺は大佐を越えるために、確りと見させてもらうぜ!」
「あ!救急箱持ってかなきゃ!」
「揚羽様。行って参ります」
「うむ。しっかりと戦うのだぞ!小十郎!貴様も見ておけ!田尻殿と悠斗の手合わせだ。なかなか見れるものではないからな!」
「はい!揚羽様!この、小十郎。しかとこの眼に焼き付けて参ります!」
田尻殿がリビングを出て行く。俺、小十郎、錬、千春は田尻殿の後に続いてリビングから外に移動するのだった。
悠斗sideout
揚羽side
悠斗以下男性陣は外に出ていった。現在リビングに残っているのは、我を含めて皆女性だけだ。ベニスが我に淹れてくれた紅茶を飲む。ダージリンの甘い香りが鼻腔をくすぐる。ストレートティーで飲んでいるため、やや苦味があるがこれは高級なダージリンの葉を使っている証しでもある。
「珍しいわね。姉さんが観戦しに行かないなんて」
「なに。大佐が勝つのが目に見えているからな。なら、こっちでお茶を楽しむさ」
「それもそうね。けど、悠斗はなかなかの逸材ね。顔も良いし、半ズボンを履いたら完璧ね」
「はぁ。またか。ミューたんは相変わらず半ズボンだな。たまには、お姉ちゃん大好きと言ったらどうだ?」
「結構よ。少なくとも、姉さん大好きとは言わないわ。それに、半ズボンは最高の品よ!何故、それが分からないのかしら?」
(いや、少なくとも普通の人には分からぬと思うが。我は別に半ズボンに興味は無いゆえ)
リビングでは久遠寺姉妹の、仲睦まじい団欒な風景が広がっている。外からの声が時々聞こえるが、少なくとも我以外には聞こえていないだろう。
「そう言えば、揚羽ちゃんは相談が有るって昨日言ってたけど、此処で良かったのかな?なんなら、夢の部屋に行く?」
「うむ。いや、此処で良い。幸い、今は女性陣しか居らんからな」
「ほぅ。相談か。よし、楽しそうだから話してみるといい」
「姉さん、からかうのは止しなさい!相談が有るって事は、本人には極めて重要な悩み事だったりするのだから!」
美有殿が森羅殿を叱る。 叱られた森羅殿
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