第4話
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はあ!ありがとうございます。この小十郎!感激で涙が止まりません!」
そう言いながら小十郎は金平糖を口に入れる。
その表情は笑顔だった。揚羽様からもらった金平糖が余程嬉しいのだろう。
「南斗星さん。お迎えありがとう」
「うんうん。夢を守るのが私の仕事だからね。それに聞いてよ夢。今日はビーフジャーキーを沢山もらったんだよ!」
「良かったね南斗星さん!てっ、誰から貰ったの?」
「うん?悠斗からだよ。丁度待ってる間に3人で食べてたんだよ!」
「あ、そうなんだ。良かったね」
「うん!」
嬉しそうに話す南斗星さん。夢様はそんな南斗星さんを見て楽しそうだ。
「さて、悠斗。小十郎。帰るぞ。我は家に戻り次第、稽古があるからな」
「はい。揚羽様」
「はい!揚羽様!!」
「我が友夢よ!明日はよろしく頼むぞ!」
「うん。遊びに来るんだね!楽しみにしてるから!」
「分かった。ならば明日は、最高の品を持ってお邪魔させてもらう!さらばだ夢よ!悠斗、小十郎。参るぞ!我に遅れるな!」
「「は!揚羽様!」」
「バイバイ。南斗星さん。帰ろうか」
「そうだね」
俺と小十郎は先頭を走る揚羽様遅れないようにして、九鬼ビルに帰宅するのだった。
悠斗sideout
揚羽side
我は学園から帰宅して直ぐにヒューム師匠の稽古を受けた。相変わらずヒューム師匠は強く、我は勝てなかった。しかし、それ以上に凄かったのは、悠斗対ステイシー&李の手合わせだ。
使用する武器は全て本物だ。銃なら実弾、刀等は刃を潰していないのだ。 即ち、少しでも辺り所が悪ければ即座に死に直結する手合わせだった。
悠斗対ステイシー&李のコンビネーションの高さを知った上で、冷静に対処し見事に勝利したのだ。相変わらずの強さだった。稽古を終えた我は夕食を食べ終わり、現在は入浴している。相変わらず悠斗は脱衣場で待機しておる。小十郎は我の部屋で待機させておる。
シャワーからお湯が体に降り注ぐ。パシャパシャと水が跳ねる音がする。
(明日は夢の家に遊びに行けるのだ。彼方には森羅殿や美有殿の様に、我より恋愛に強い方が居るのだ。彼女達に、悠斗を振り向かせる為の方法を伝授してもらわねば)
少なくとも、我は悠斗を好いておるのは間違いないのだ。だが、肝心の悠斗は我を好いているかは不明なままだ。更に言えば、未だに悠斗と接吻すらした事はない。
(せ、せめて接吻位はしてみたいのだが、チャンスがなかなか無い)
悠斗は我の専属侍従だが、ああ見えて人気はかなり高い。今日学園に初めて顔を出したと言うのに、既に噂になっていた程だからだ。
(学園内では、我に悠斗の事を訪ねて来るものも多かったな。
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