第4話
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「良いですよ。小十郎も食べる?」
「ああ。じゃあ、俺も貰おうかな」
南斗星さんと小十郎にビーフジャーキーを渡す。すると、南斗星さんにイヌミミと尻尾が生えてる様に見えた。
「ハムハム。美味しいよ!この、ビーフジャーキー!」
「確かに美味しい!悠斗は普段、こんなに美味いビーフジャーキーを食べてるのか?」
「うん?まあ、酒のつまみ程度だがな」
俺が上げたビーフジャーキーを食べて喜んでいる南斗星さん。何故だか尻尾が激しく動いている様に見えた。
(尻尾生えてるはず無いだろうが!俺、疲れてるのかな?)
そんな事を考えながらビーフジャーキーを3人で食べる。太陽の日差しがポカポカしていて気持ちが良い。とても平和で長閑な時間だ。
暫く3人でビーフジャーキーを食べていると、学園のチャイムが鳴った。 俺と小十郎は、ハンカチで口回りと手を吹いて、痕跡を全てかたずける。 南斗星さんはまだ、ビーフジャーキーを食べていた。
「ふー。美味しかったよ!悠斗はいい人なんだね」
「いや、ビーフジャーキーを上げただけですけど?」
「うんうん。そんな事ないよ。ベニはなかなかくれないからね。ああ!ベニは私が働いてる久遠寺家のメイドで、料理を作ってくれるんだよ」
「そうなんですか?まあ、食べ過ぎは良くないですからね」
俺がそう言った瞬間、南斗星さんの表情が暗くなった。
「うう〜。ベニもそう言うんだよ。食べ過ぎは良くないって、私としては押さえぎみにしてるのに」
(いや、ビーフジャーキーをどれだけ食べてると思ってるんですか?既に、10袋は開けてますよ!?これで押さえぎみなら、押さえていなければどれだけ食べられるんですか!?)
「そうですね。俺も食べ過ぎには注意してますよ。でも、肉は大好きですから、沢山食べる様にはしています!」
「そうだよね!小十郎君の言う通りだよね!お肉は美味しいよ!」
肉の話で盛り上がる二人。そんな二人を他所に俺は校門を見る。揚羽様が夢様と共に出てこられた。
「お帰りなさいませ揚羽様。お迎えに参りました」
「うむ。悠斗か。本日も我は確と知識を鍛えてきたぞ!」
「お帰りなさいませ揚羽様!!お迎えに参りました!!」
「ふむ。相変わらず元気の塊だな小十郎。だが、我はそのような者は嫌いではない。しかと修行に励むのだぞ」
「はい!揚羽様!この小十郎!揚羽様に追い付くためにも、日々精進します!」
「ふははは!よくぞ言った。それでこそ、九鬼家の執事よ!ならば、褒美を取らせよう。手を出せ小十郎」
小十郎が揚羽様に向かって手を出す。すると揚羽様がポケットに手を入れて、小十郎の手に小さな粒を置いた。
「金平糖だ。しかと堪能するが良い!」
「は
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