第4話
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しが降り注いでいる。昼寝するなら最高な天気だろう。
(う〜ん。良い天気だな。さっきから、頭の中にある歌が流れっぱなしなんだよな。別に別れが有るわけでは無いのだが)
そんなことを考えながら壁を蹴り、ジャンプすると七浜学園の校門の前に到着したので、そのまま着地する。
「わわ!?行きなり現れたからビックリしたよ〜」
「うん?ああ、南斗星殿か。何時から俺の後ろに?」
声がしたので振り替えると、揚羽様のご友人の侍従の南斗星さんがいた。
「別に呼び捨てで良いのに。ああ、僕は悠斗君よりほんの少し前に着いたからね。あんまり変わらない位だよ」
「そうだったのか。それは失礼した。着地する前に見たときは誰も居なかったから、てっきり俺だけだと思っていたのでな」
「別に良いよ。なにか、害があった訳じゃ無いしね。それより、小十郎君はどうしたの?」
南斗星さんが不思議そうに俺に訪ねる。考えてみたら、小十郎が此処に到着していない事に気が付いた。
「悠斗殿おお!早いですぞおお!」
「あ!小十郎君の声だ。漸く来たみたいだね」
小十郎が息を切らして俺と南斗星さんの前で止まる。
「はあはあ。悠斗。俺より後に出たのに先に到着するなんて、凄い足の速さだな!」
「まあ、落ち着け小十郎。取り敢えず、息を整えろよ」
「そうだよ。走ったばっかりに止まると、体に悪いよ」
「はあはあ。分かった。少し息を整える」
ゆっくり深呼吸して息を整える小十郎。少しして呼吸が落ち着いた。
「さて、呼吸も整ったから後は揚羽様を待つだけだ!」
「あはは。小十郎君は元気だね」
「当たり前です!南斗星殿!揚羽様の前で、元気の無い姿など見せられません!」
ガッツポーズをして、元気であることを南斗星さんに証明する小十郎。
そんな二人を余所に、俺は暇なのでチート能力を使い、ビーフジャーキーをポケットに取り出す。 ポケットからビーフジャーキーを取り出し、適度な大きさにして口に入れる。干し肉の旨味が口に広がる。
「じー」
「南斗星殿?如何されました?」
(久しぶりにビーフジャーキーを食ったな。普段は酒のつまみにしか食わんからな。ん?)
ふと、視線を感じたので小十郎達の方を見ると、南斗星さんが俺を見ていた。
(はて?ゴミでも服に付いていたかな?)
俺は自分の服を確かめて見るが、何処にも変な所は無かった。
だが、南斗星さんはじーと俺を見ている。
視線を確認してみると、俺の右手を見ていた。
(あ?もしかして?)
俺は南斗星さんの目の前にビーフジャーキーを出す。すると、南斗星さんの目の色が変わった。
「南斗星さん。ビーフジャーキー食べますか?」
「え!?くれるの?」
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