第4話
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!」
「頑張ってね。小十郎も頑張るのよ」
「はい!精一杯揚羽様のお迎えに行きます!!待っててください揚羽様あああ!!」
小十郎が学校に向かって駆け出す。俺は小十郎の後を追いかけるのだった。
悠斗sideout
侍従コンビside
悠斗と小十郎が元気よく揚羽様の迎えに行くのを見送った二人は、のんびりと休憩を続ける。
「相変わらず小十郎は、一途だね〜。熱意は認めるんだけど、能力がね」
「そうね。小十郎は小さい頃から揚羽様の侍従だものね。仲が良いけど、その反面能力が未熟過ぎるわ。あずみも小十郎の件には頭を抱えているからね」
毎回人事異動の度に、異動人員の筆頭に名を連ねているのだ。だが、揚羽様の一存で異動を免れているのだ。
「確かにね。本来なら1度降格させて訓練を行わせるべきなんだけどね。でも、悠斗が入るからもしかしたら小十郎は降格されるかも知れないよ?」
「そうね。寧ろ、悠斗の序列がどうなるかが気になるわね」
侍従部隊には今まで1000人の人員が居たが、この程悠斗が入った事により1001人になったのだ。また、悠斗が現在1001位となってはいるが、序列3位のクラウディオ・エネロにたった2週間で教える事は無いと、言わせた程だ。人事異動で序列が上がるのは誰の目に見ても不思議はないのだ。
「そうだよね。もしかすると、私らも抜かれるかな?」
「ええ。例え抜かれても悠斗なら、不思議は無いわね。寧ろ、あずみが抜かれるかが心配だけど」
「大丈夫でしょ。いくら悠斗でも、あずみは抜けないわよ。行けても4位が良い所ね」
「そうね。それくらいが妥当かもね。けど、入って間もないのに4位まで上がれば、凄いと思うわ。冗談抜きに」
九鬼家の侍従部隊の最高位はヒューム・ヘルシングの0位。これは永久欠番の扱いを受けているため、変わることはない。 次は忍足あずみの1位。 彼女は現在九鬼英雄の専属メイドだ。2位は相談役であり九鬼家の知恵袋のマープル。3位はクラウディオ・ネエロ。九鬼帝の専属執事だ。現在はスイスに居る。そんな中で、もし、4位に入れば化け物に違いない。改めて悠斗の規格外レベルを感じる事になる。
「まあ、人事異動の時期まで待つしか無いけどね。そろそろ仕事に戻ろうかな?」
「そうね。訓練はとっくに終わっているものね。いい加減働かないと、ヒュームさんに怒られるわ」
立ち話を止めて、仕事に戻る二人であった。
侍従コンビsideout
悠斗side
揚羽様の通う七浜学園に向かって小十郎は道路を走っている。俺は、ビルや家の屋根や壁を走って、小十郎を追いかけている。午後になっても天気は良く、太陽からポカポカした日差
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