第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第六章 《圏内事件》
第39話 ガールズトーク
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たいなの何?」
シュウさんが出て行ってから、あたしとリズさんは再びテーブルに座りなおして、お茶でも飲むことにした。
そうしたらリズさんがお茶を用意しながら(コーヒーも)、シュウさんのHPを気にしながら、何があっても良いように握っているあたしの手にある《蘇生アイテム》の事を聞いてきた。
こんなに心配しながらあたしがこのアイテムを持っているのは事実……なので、今さらリズさんに嘘を言ってもしょうが無いので正直な事を言う。
「プレイヤーを蘇生させられるアイテムです」
「えっ!? それって、HPが0になっても生き返れるってこと!!?」
「はい……でも、十秒以内ですけど……」
「いや、それでも凄いって! な、なんでそんなレアアイテム持ってるのよ!」
「そ、それは……な、内緒ということでお願いします」
テーブルから身を乗り出して聞いてくるリズさんに、あたしは勢いにされながらも言った。
流石にどうやって手に入れたなどを話していたら、色々とマズイ事があるかもしれないので、黙っている事にした。キリトさんとかの事も話すことになるかもしれないし……黙って話したら、キリトさんに悪いと思うしね。
すると、リズさんが椅子に座りなおして改めて聞いてくる。
「ふ〜ん、まあ良いんだけどね。……でも、なんでそれをずっと手に持ってるの?」
「お兄ちゃんにもしもの時があったら、すぐに使うためです」
「へぇー……でもシュウの奴、そんな危ない所に行くようには感じられなかったけど?」
「はい、分かってます……あたし一人の心配だって……。でも……もし前みたいな事になると思ったら心配で……」
今でも思い出すだけで怖くなる。……いや、シュウさんが目の前で死ぬ――つまり二度と会えなくなくなってしまうということは、もしかしたら前より自分の思いが届いた今となっては怖く、もっと考えたくないかもしれない。
「前みたいに……って、何かあったの?」
急にリズさんが真面目な口調であたしに聞いてきた。
その声で、あたしは自分が無意識の内に《蘇生アイテム》を強く握り、険しい顔をしていたことに気付く。
でも『お兄ちゃんは前に一度死んじゃったんです』なんて、いくらリズさんにでも流石に言えないので、
「な、なんでもないです。気にしないで下さい」
話を誤魔化した。
「……まあ、シリカが話したくないならムリには聞かないけど……。でも、それにしたってシュウは幸せ者よね」
「……なんでですか?」
リズさんがあたしの話を聞かないといった後、ため息をつきそうな声で言ったので気になって聞き返した。
「だって、シリカにこんなに心配してもらえるなんて……幸せ者以外ないでしょ?」
「そ、そりゃあ「兄妹なら当然ですよ――って、シ
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