『あっちこっちでドンパチ』
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「……え?」
吉井君の発言に私は耳を疑った
何しろ私と吉井君との点数の差は言い方は悪いけど、600点弱ある筈なのに……
「あぁっと、今から説明するから」
そう言って吉井君は作戦らしき事を説明し始めた
「――って言う感じなんだけど、どうかな」
「う〜ん……」
作戦の内容は、私と吉井君が何らかの理由をつけて試験召喚獣で勝負をするフリをして、隣接しているBクラスの壁を吉井君がぶち壊す と言う生徒指導率100%の作戦であった
「……私はそれでもいいけど、多分触れただけで戦死すると思うよ?」
「え? どうして?」
「仮に私が750点取ったとしよう、君は50点…分かるよね?」
「……うん」
悲しいけどコレが現実だからね……
「……そんな事なら島田さんを相手にいた方がいいんじゃないかな? 私より島田さんの方が面識多いと思うし、言い訳も島田さんの方に合わせやすいと思うしさ」
ま、ツンデレな島田さんへの応援って意味もあるけど
「うん、司馬さんありがとう! 島田さんにダメ元で頼んでくるよ!」
「うん、頑張ってね」
さて……根本にどんな吠え面掻かせてあげようかな〜
◇
「元永、柴田、近藤は左に回れ! 須川と高橋の部隊は押し切れ!」
先程飛鳥から報告があり、根本の所業で姫路が使用不可となった……あんの腐れ外道が!
「秀吉部隊は近衛部隊の到着まで保たせてくれ!」
「元浜君と中溝君、須川君の部隊の援護に回って! 道永君は横溝君の援護! 補習覚悟で行こうね!」
俺と軍師飛鳥の指示が飛び交う中、隣の教室から壁を叩くような音がしてくる……そろそろか?
「雄二っ!」
「……そろそろ退くぞ!」
「どうした、散々フカしておきながら逃げるのか!」
根本が総攻撃の指示を出そうとした瞬間――
「だああぁぁっしゃあああぁぁ!!」
明久の雄叫びと共にDクラスとBクラスを隔てていた壁が破壊される。それと同時に明久や島田などが教室へ入っていく
「くたばれ根本恭二いぃぃ!」
根本の首を取ろうと駆け出すが、近衛部隊に遮られる
なら、邪魔者を払おうか
「東條深羅、数学で近衛部隊に勝負を仕掛ける!」
『Fクラス 東條深羅 数学566点』
VS
『Bクラス 近衛部隊 数学平均210点』
「発生(コール)」
そう呟くと召喚獣の手が光り、その手には紅い槍が握られていた
「さぁ行くぜ……」
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