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失われし記憶、追憶の日々【ロザリオとバンパイア編】
原作開始【第一巻相当】
第十七話「修業開始」
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? 孫悟空が主人公の」
「そうそれ。似たようなことが出来るぞ。さすがに舞〇術や瞬間移動は出来ないけどな」
それを聞いた途端、目を見開いた青野は並ならぬ関心を抱いた。やはり男の子はすべからくドラゴンホールに憧れるのだろうか……。
「ええっ!? じ、じゃあ、か〇は〇波とか打てるんですか!?」
「おお、気弾としてな。だが、そこまで扱えるようになるには相当の修練が必要だ」
おぉぉぉ、と声にならない歓声を上げる。現金な奴だと苦笑した俺は
「さて、具体的なスケジュールを説明するぞ。青野に付き合ってられる時間はこちらの時間で一年しかない。だから少しハードな修業内容になるから覚悟するように」
「はいっ」
「ん、良い返事だ。さて、まずは基本中の基本、これが出来ないと話にならない気を認識するところから始めよう。これを一週間で行えるように。それが出来たら気を使ったとある技を教えるから、なるべく早期に覚えられるようになれ。ベストは五日だ」
緑豊かであるここは良質な気で満ちているから、自身の気を認識すること自体はそんなに難しくないはずだ。
青野を連れて外に出た俺はまず、定番の座禅を組ませるところから始めた。
† † †
「……」
木々に囲まれた緑の中。一本の大木の前で座禅を組んだ俺は先生に言われた通り瞑想を続けていた。
無心になって体のなかを廻る気の流れを感じ取れって先生は言っていたけど、これが結構難しい。まず無心を維持するのが大変だ。
俺は自分でも集中力が続かない方だと思う。いつも勉強をしていても数十分もすると雑念で思考が乱れ、息抜きと称してゲームや漫画を読む。そんなのだから成績はいつも中の中だったのだろうけど……。
そんな俺が一時間以上も心を無にするなんて、ましてやその状態で気の流れを読むなんてかなり難易度が高いと思う。
「ぬぐぐぐ……」
先生に修行をつけてもらって早三日。あれで先生も結構忙しい身らしく、頻繁に『外』に赴く。その間、先生のペットのハクが監視役として残るんだけど、いつも丸まって寝ているか毛繕いしているだけ。話しかけても機嫌が悪いのか素っ気ない態度を取られる始末だ。俺って嫌われてるのかなぁ……。
「だぁー! 全然だめだー!」
集中力が切れた俺は大きく息を吐いて大木に背中を預けた。気の流れなんてまったくと言っていいほど感じられないよ!
脱力する俺に離れたところで丸まっていたハクが小さく鼻を鳴らした。
「たかだか一時間も座禅するこ
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