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失われし記憶、追憶の日々【ロザリオとバンパイア編】
原作開始【第一巻相当】
第十七話「修業開始」
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ろも話しておこう」
リビングに出てテーブルに着くように促す。ハクはいつの間にか器用にも肩の上で眠っていた。陽気な日差しに中てられたか?
「俺が青野に教えるのは戦い方だ」
「戦い方、ですか?」
今一つピンと来ていないのか首を傾げる青野。
「そうだ。青野は『力』と聞いたら何をイメージする?」
「えっ? ええっと、うーん……ぶわぁーっとしたやつ、とか?」
渋面で頻りに首を傾げてなんとかイメージしようとする。少し難しい課題だったかな。
「今一説明が足りていないが、言いたいことは伝わった。要するに無形のエネルギーのようなものを漠然と浮かべたな?」
「あっはい、そうです」
「なら、青野も『力』を持っていることになる」
「えっ、本当ですか!?」
見込みがあると思ったのか、目を輝かせる青野に目を細めた。
「ああ、本当だとも。ちなみに、生まれてすぐの赤ん坊も同様に『力』を持っていることになるな」
「ええっ!?」
――混乱しているな。流石に分かり難かったか。
すまんすまんと笑いながら改めて説明をすることにした。
「この世には魔力、妖力、気と呼ばれるエネルギーが存在する。生きとし生ける者にはこれらのどれかが生まれつき備わっているんだ。種族的に言うなら、人間だと気、妖だと妖力といった感じでな」
実際に視覚化できるまで圧縮した気を掌の上に浮かべる。
「これが気だ。気は人間なら誰もが持っている。質や量を除いてだがな。他にも動物や植物なんかにも気を宿しているな。これが妖だった場合、気は妖気となる。そして魔力は人間が有しているものだが、これがなかなか稀有なものでな。生まれつき魔力を持っている人間とそうでない人間がいるんだ」
ちなみにこれが魔力だ、ともう片方の手に件の魔力の塊を浮かべる。俺の気は青色なのに対して魔力は紅い色をしている。
ここまではいいか、と尋ねると困惑しながらもしっかりと頷き返してきた。
「よし、なら話を進めるぞ。青野も人間だから気は持っている。が、見たところ魔力は宿していないみたいだ」
「やっぱり……ちょっとは期待したんですけど」
目に見えて肩を落とし落胆の色を浮かべる。そんな青野に苦笑しつつ、慰めの言葉を掛けた。
「まあ、そう腐るな。人は生活するなかで気を認知するようなことはあまりない。ましてや認知した上で扱うとなると尚更な。青野にはこの気の使い方と、それを用いた戦闘術を教えようと思う」
「気を使った戦闘術……」
「そうだ。ドラゴンホールは知ってるよな?」
「あの漫画のですよね
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