第十八話「ゲーム開始! 血祭じゃー!」
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音を響かせながら背後から襲いかかってきた。
フェイントもなく攻撃は直線的だし、ずば抜けて身体能力が高いわけでもない。避わすのは容易も容易。それこそベリーイージーというやつだ。
「このっ、ちょこまか動いて全然当たんない!」
「さっきの男より生意気〜!」
それは君たちが弱いからです。
いい加減つまらなくなってきたので、手刀でチェーンソーの刃の部分を根本から叩き折る。
「きゃあ!」
「イッセー、パース」
小さく悲鳴を溢す二人の腕を掴み、そのままイッセーに向けて投げ飛ばした。
「ナイスだレイ!」
向かってくる彼女たちのお腹に拳を叩きこんだイッセーは踞る彼女たちの後ろで何やらポーズを取り出した。
「食らえ! これぞ修行で得た俺の必殺技、『衣装破壊』ッ!」
天に掲げた片手で指を鳴らすと、女の子たちの服が弾け飛んだ。
下着も破け生まれた姿となった彼女たちの裸を見て、イッセーの鼻から鮮血が吹き出した。相変わらずの変態っぷりだね……。
「「イ、イヤァァァァァ――――――!!」」
己の体をかきいだいて踞る二人。そりゃ、悲鳴の一つや二つ出るわな。
「ハーハッハッハッ! 見たか! これぞ俺の必殺技、『衣装破壊』だ! 脳内に保存した女体を細部まで想像し、女の子の着ている服を消し飛ばすイメージを延々と繰り返した結果得た技だ!」
うわー、自信満々に胸を張っていう内容じゃないよね? 下手したら捕まるよ、お巡りさんに。
「……最低です、変態先輩」
「だねー。ところで小猫ちゃん、チャイナ服の女の子と戦ってたよね? いつの間に僕の背後に回り込んだの? しかも僕の目を塞いで」
棍を持ったチャイナ服の女の子と接戦を繰り広げていた小猫ちゃんはいつの間にか背後に立ち、その小さな手で僕の両目を覆っていた。
「先輩は見ちゃダメです……」
「いや、見てもなんとも思わないよ? 別に興味ないし」
「……それでもダメです」
うーん、よくわからないけど難儀だねぇ。
「ところでアレは出来るようになった?」
「はい、丁度先輩にもお見せしようと思っていました。……見てもらえますか?」
おー、気合いが入ってるねぇ。
「もちろん、ここで見てるよー」
背後で頷く気配がすると、目を覆っていた手が退かされる。
「……わかりました。ですが、あっちは見ないで下さい」
最後まで釘を刺すことを忘れない小猫ちゃん。
「……一気に片付けます」
駆け出した小猫ちゃんは繰り出される棍を掻い潜
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