第十八話「ゲーム開始! 血祭じゃー!」
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解いたわ」
あー、なるほど。確かに以前のイッセーだったら自身の駒に潰されていたかも。
「良い、イッセー? 相手が女の子だからって手加減しないこと。あちらも手加減なんてしてこないわ。全力で当たるのよ?」
「わ、わかりました!」
「うん、よろしい。『プロモーション』は『女王』になりなさい。最強の力を持つ女王なら戦況も変わってくるわ」
「オッス! 俺、絶対部長を勝たせてみせます!」
「ええ、期待しているわ。私のかわいいイッセー。……さて、うちのかわいい僧侶さんがむくれてるから、膝枕はこれでお終いよ。続きはアーシアにしてもらいなさい」
リアスちゃんの言葉に視線を向けると、確かにアーシアちゃんが涙目で頬を膨らませていた。見てるとその頬を押して見たくなりますね。
そんなことを考えてると、視界に紅色が映った。
「ところで朱乃、私にもレイを抱っこさせてもらえないかしら?」
「あら、急にそんなこと訊ねてくるだなんて、どういう心境の変化?」
「心境に変化はないわ。前々から羨ましいって思っていただけで表に出していなかっただけだもの。朱乃はいつもレイと一緒なんだから、少しくらいいじゃないの」
「まあ私は構いませんけど。レイくんはどうですか?」
「んー? いいよー」
リアスちゃんに抱っこされた経験ってあまりないし、今は嫌いじゃないからウェルカムだよ。
「なら、お言葉に甘えて」
朱乃お姉ちゃんから退いた僕は両手を広げるリアスちゃんの膝上に座った。すかさずお腹に手を回して、身体全体で包み込むようにハグするリアスちゃん。お姉ちゃんとはまた違ったいい匂いが鼻孔を擽った。
「なんだかこうしてると安心するわね……朱乃がいつも抱っこしてる理由が分かる気がするわ」
「あら、いくらリアスでもレイくんは渡さないわよ?」
「いいじゃないのちょっとくらい。あなたたちいつも一緒に居るんだから。なんならレイ、私のこともお姉ちゃんって呼んでいいのよ?」
「それとこれとは話が別よ。それとレイくんを誘惑しないでちょうだい。彼の姉は私一人で十分よ」
じ、仁義無き女の戦いが勃発しました! あわわわわ……!
まあ、僕としてもお姉ちゃんは朱乃ちゃんだけだから、リアスちゃんを姉と呼ぶのはちょっとどうかと思うのですよ。と、馬鹿正直に言ってみたらリアスちゃんが膝をつきました。
なぜか勝ち誇った顔をしていた朱乃お姉ちゃんですが、「でもリアスちゃん良い匂いだし、抱っこするのは歓迎だよ〜?」と告げると今度はお姉ちゃんが膝をつきました。
ゲーム前からこれで大丈夫かなと、他人事のように考
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