第十八話「ゲーム開始! 血祭じゃー!」
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配置。予備の地図を持っていって仕掛けた場所に印をつけて。後でみんなにコピーを配るわ」
「「はい」」
木場くんと小猫ちゃんは部室の隅に置いてある道具入れと地図を手に取ると、早々に部室を出ていった。トラップってどんなのかな? 地雷のような近代兵器?
「他のみんなはトラップの設置が終わるまで待機していてちょうだい。それと、朱乃は本陣周辺に霧と幻術を掛けておいて。もちろん、ライザーたちだけが反応するようにね」
「わかりました」
お姉ちゃんが頷く。自分たちだけなにも指示をもらっていないからか、イッセーとアーシアは手持ち無沙汰のようだった。
「あ、あの部長、俺はなにを……」
「そうね、イッセーは『兵士』だから『プロモーション』しないといけないわね」
「はい!」
元気よく返事をするイッセーに微笑んだリアスちゃんは自分の膝をポンポンと叩いた。
「ここに座りなさい」
なにやら愕然としたイッセーは次の瞬間、滂沱の涙を流しながら勢いよく膝に頭を乗せた。俗に言う膝枕の姿勢。僕もよくお姉ちゃんにさせられています。
「うっ、くっ……」
「もう、なにを泣いているの?」
「いえ、美女の――それも二大お姉様の部長に膝枕をさてもらえるなんて、感動で涙が……。ううっ、地球に生まれてよかったぁ」
そこまでなの!? さすがイッセー、感じることが半端ないね。スケールが大きい。アーシアちゃんは頬を膨らませてイッセーを睨んでいらっしゃるし。
「あらあら。では私はレイくんにしようかしら」
ソファーに座ったお姉ちゃんが僕の手を引いて頭を膝の上に置かせる。強制イベントですか?
優しく前髪を撫でるお姉ちゃんの指が気持ちよかった。って、なんだか一人取り残されてるアーシアちゃんが涙目になっているんですけど。そして、リアスちゃん。なぜ頬を膨らませてるんですか?
「……朱乃たちは相変わらず甘々ね。私もあとで甘えさせてみようかしら……。――さて、イッセー。今からあなたに掛けてある封印を少しだけ解くわ」
「封印、ですか?」
リアスちゃんが人差し指をイッセーのおでこに当てると、指先から魔方陣が展開された。同時にイッセーから感じられる気配が少しだけ濃くなる。
イッセーも自身に起きた変化に戸惑いを感じているようだ。
「貴方の駒の消費量は八つというのは覚えているわね? 以前のイッセーは悪魔として未熟すぎたから、駒に制限を掛けていたの。ただの人間から転生したばかりの貴方は駒八つ分の力を受け入れるだけの体が出来上がっていなかった。けれど、今回の修行である程度器が出来上がったから、少しだけ封印を
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