第十八話「ゲーム開始! 血祭じゃー!」
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がいないし。
『早速ですが、フィールドの説明をさせて頂きます。今回のバトルフィールドはライザー様の意向の元、リアス様が通う人間界の学舎、駒王学園のレプリカをご用意いたしました』
……へぇ、随分と嘗めたまねをしてくれるじゃないの、あの坊っちゃん。
『両陣営の転移された先が本陣となります。リアス様の本陣が旧校舎のオカルト研究部の部室、ライザー様の本陣が新校舎の生徒会室です。〈兵士〉の方は相手本陣まで進出なさった際に〈プロモーション〉を可能とします』
ふむふむ。イッセーは敵陣営に放り込まないといけないと。ちなみに『プロモーション』とは『兵士』が相手陣地の最深部に到達したときに発動できる特殊な設定だ。これによって『王』以外のすべての駒の特性を引き出すことができるらしい、リアスちゃん談。
「全員、これをつけなさい」
リアスちゃんから渡されたのは小型のイヤホンマイク。これで随時連絡を取るのかな。
耳につける。
「指示は随時このマイクを通じて与えるわ。なくさないようにね」
『お時間となりました。なお制限時間は人間界の時刻で夜明けまでとなります。それでは、ゲームスタートです』
開始の言葉とともに学校のチャイムが鳴り響く。おお、ここまで再現しているんだね。
「さて、作戦を立てるわよ。祐斗」
「はい」
リアスちゃんに促されテーブルの上に地図を広げた。おー、校舎の見取り図か。
リアスちゃんは旧校舎と新校舎に丸で印をつけると説明を始めた。
「ここが私たちとライザーの本陣よ。私たちの本陣付近に森があるけど、ここは私たちの領土と思って構わない。逆に新校舎に入った瞬間に相手の領土に入ったと思ってちょうだい。校庭は校舎から丸見えだからここを通るのは危険ね」
「じゃあ、裏の運動場から侵入しますか?」
イッセーが訊ねる。
「いいえ、止めておきましょう。当然、相手もそう来ると分かっているはずだから、下僕を配置しているでしょうね。恐らく配置数は四名以上。それなら運動場全体を把握できるわ」
「では旧校舎寄りの体育館はどうですか? 先に占拠することができれば、新校舎へのルートは確保出来ます。新校舎と隣接しているので相手への牽制にも繋がりますし」
木場くんが地図と睨めっこしながら申し出る。
「ええ、私もそう思っていたわ。まずは体育館を確保する。場所からして『戦車』が有利ね。室内だから機動力に優れる『騎士』よりも破壊力に優れる『戦車』が適しているでしょう」
リアスちゃんは一旦顎に手を当てて黙考すると、すぐに顔を上げて指示を出した。
「祐斗と小猫は森にトラップを
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