第十八話「ゲーム開始! 血祭じゃー!」
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だけど……。
小猫ちゃんは本を読んでおり、その手にはオープンフィンガーグローブ。年季が入ってます。
お姉ちゃんとリアスちゃんは優雅にティータイムです。アッサムティーが美味しかったです。
そして僕はあるものを小瓶に詰めていた。水色の綺麗な液体だ。久しく使わなかったから腐ってないか心配。
小瓶に詰める作業はものの数秒で終わったため、その後はぼへーっと虚空を見つめていると、部室の床に魔方陣が浮き上がった。
「皆様、準備はお済みになられましたか?」
光とともに現れたのはフィアちゃんだ。皆が立ち上がる。僕は座る。
「間もなくゲームが始まります。開始時刻になりましたら戦闘フィールドへ転移します。異空間に作られた使い捨てのフィールドですので、派手になさって構いません。思う存分にどうぞ」
おー、それは助かる。暴れて賠償請求されたら困るからね。
「そういえば部長、部長にはもう一人『僧侶』がいるんですよね。その人はどこに?」
うん? 『僧侶』ってアーシアちゃんの他にもいるのかな。というか、なんで皆そんなに黙り混んでるの?
「残念だけど、もう一人の『僧侶』は参加できないわ。そのことについてもいずれ話さないといけないわね」
何やら訳ありのようですな。フィアちゃんが再び口を開く。
「今回のレーティングゲームでは各両家の皆様も中継でご覧になられています。さらには魔王ルシファー様もこの一戦を拝見しております」
その言葉にリアスちゃんが反応した。
「お兄さまが?」
へー、ゼッくんも見てるんだ。ゲームが終わったら会いに行こうかな。
「えっ!? 部長のお兄さんって魔王様だったんですか!?」
イッセーが素っ頓狂な声を上げる。
「部長のファミリーネームが違うから混乱するだろうね。サーゼクス・ルシファー、『紅髪の魔王』の異名を持つ最強の魔王様だよ」
僕は縮めてゼッくんって読んでるけどね。
「そろそろお時間です。皆様、陣の方へ」
フィアちゃんの声に促されて魔方陣に立つ。
「なお、あちらに着きましたら、ゲームが終了するまで魔方陣での転移は出来ませんので、ご注意ください」
はーい。さてさて、噂のレーティングゲーム。どんなものかな?
閃光が止み、目を開けると部室の中だった。
んー? 今回の舞台って学校なの?
『皆様、この度グレモリー家およびフェニックス家のレーティングゲームの審判を致します、グレモリー家使用人のグレイフィアと申します』
おー、フィアちゃんが審判役なのか。見ればいつの間にかフィアちゃん
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