二十三話〜一騎打ち〜
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態でないはずのリニスがプレシアを足止めし、逃げろと念話で伝えてきたために、ほぼ条件反射で転移して、逃げたということのようだ。
その話を聞いた時アリシアは不思議な程穏やかな表情でその言葉噛みしめていた。
今まで一緒にいたリニスが死んだと理解しているはずなのに。
「フォトンランサー、ファランクスシフト」
考えている間にもテスタロッサは詠唱を終えると、その周りには密度の高まった雷球があり……
「打ち砕け。ファイア!!」
テスタロッサの声と振り下ろされた右手と共に、それらが一斉に射出される。
しかもそれらは断続的に雷球を射出し続け、軽く見積もっただけでも八百は弾数を余裕で超えるそれが、バインドのお陰で動けない高町に向けて全て直撃する。
さすがにあれだけの威力の魔法を打ち出すのは至難の技なのか、テスタロッサは辛そうな表情でいるが、更に周りに浮かんでいる残りの魔力を一箇所に集め、止めの一撃をさそうとするが、テスタロッサの魔法により上がった煙が晴れた先には……
「いったー。撃ち終わるとバインドってのも解けちゃうんだね」
無傷の高町がいた。
―――かったーーー!!? え!? 硬過ぎるでしょあの子!?―――
思わず叫ぶアリシアを余所に高町は容赦なくディバインバスターを打ち込み、テスタロッサは魔法陣を寸での所で展開し、かろうじて、ボロボロになりながらも耐える。
そして、上にいる高町を見上げるとそこには先程のディバインバスターよりも更に巨大な魔法陣を展開した高町の姿が。
「受けてみて。ディバインバスターのバリエーション……」
そう言いながらテスタロッサをバインドでその場に縫い止め、高町は周囲に撒き散らされたテスタロッサと高町の魔力を寄せ集め、収束し始める。
「これが私の全力全開……」
そして、テスタロッサに向けてディバインバスターの数倍もある砲撃を……
「スターライト……ブレイカーーー!!」
打ち出した。
その砲撃はテスタロッサをいとも容易く呑み込み、海へと着弾したその場所はまるで、爆弾でも落としたかのように波を荒れ狂っている。
最早災害レベルの威力と言っても問題無い威力である。
「あんなもの食らいたくないなあ……」
背中を嫌な汗が流れる。
『あはは……なんといいますか、すみません』
「なんでルナが謝るよ。あれは高町なのは自身が生み出した凶悪な魔法であって、お前は作るのに関与してないだろう?」
「そう……ですか? ……そうですね。はい」
どうやら納得したらしいルナから目を離して、テスタロッサの行方を見ると、先程の砲撃で生きていたようだが気絶し海へと落ちる所をすぐさま飛び出した隠が助ける所だった。
「……ん……」
「大丈夫
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