ビショップ
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!」
「ああ。ユーリ」
「…………ん…………」
ユーリはビショップの駒を出す。
「条件はただ一つだ。お前が転生悪魔になって俺の物になること」
「そっ、それは…………」
「いっ、行けません姫様っ!! あがっ!?」
白音が黙らされる。
「ひっ、非道い事しないで…………」
「それと一つ、良い事を教えてやる」
「?」
「お前が俺の物になるなら、お前の母親に迷惑はかけられないからな。直ぐに京都から出ていこう。もちろん、お前も一緒だが…………母親の役に立てるぞ」
「母上の役に…………」
「そして、皆も助かる…………」
耳元で繰り返し囁いて行く。外では八坂が侵入しようと攻撃をしかけているので、余り時間がない。
「早く決めないと、殺してしまうぞ?」
「わっ、わかった。お主の物になるのじゃ!! だから、皆を助けてくれっ!!」
「良いだろう。ユーリ」
俺はユーリにオーフィスの力を増幅して与える。
『Boost、Transfer』
「うん。この子ならすぐできる」
そして、俺は九重を膝の上に乗せて、その小さな口を味わいながらドライグの力で九重にも力を叩き込み、一時的に尻尾を増やさせて九本にする。そして、ユーリを通してこの状態の九重を悪魔に転生させた。
「さて、実験結果はどうなったかな?」
「うぁ…………あがぁああああぁああああああああぁっっ!!!!!」
そして、転生した九重は九本の尻尾が有る状態で転生した。
「…………これ…………やる方も…………大変…………」
「だが、出力はかなり上がった」
息も絶え絶えの九重を膝に乗せたまま、頭を撫でる。その背中には悪魔の翼が出ている。
「はーっ、はーっ、こっ、これで皆を助けてくれるのじゃな…………」
「ああ」
そう言った瞬間、結界が破壊されて八坂が入り込んでくる。
「九重っ!!」
「遅かったな」
「貴様っ!!」
「俺は襲われただけだ。反撃で皆殺しにしても問題無いだろ。だから、皆殺しにする代わりにこの子が俺の物になる事でこの場を収めてやった。そうだろ?」
「ほっ、本当じゃ。母上の言う事も聞かずに私達が襲いかかったのじゃ。じゃが、私が付いて行く事でこやつらは京都から出て行ってくれるのじゃ。じゃから、母上が苦しむ事はもうないのじゃ…………」
「九重…………お前の目的ははじめから九重かっ!!」
「正解だ。この子が最初っから眷属に欲しかったんだよ。まあ、安心しろ。尻尾も九本になったし、ちゃんと可愛がってやるよ」
「なん…………じゃ…………と…………?」
「九重、貴女はハメられたの…………」
「そんな…………私は…………
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