SAO編
episode6 ワカレミチ
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(おしっ、到着。まだあと五分もあるな)
打ち合わせで決まっていた作動開始時間までは、まだ大分余裕がある。まあ向こうは三人でいちいち相手をしながら進んでいるのだろうし、俺よりはよっぽど時間がかかるだろう。一応『隠蔽』スキルで万一近くにMobが出ても大丈夫なようにしておく。いや、ここは確か安全エリアでMobのポップは無かったか。
少しだけぼーっとする時間が出来た俺は、さっきのソラの顔を思い出していた。そして、その後のやりとり。思い返せば所謂バカップルのお手本のような会話に、苦笑い。
(…俺も、随分緩んできてるかもな…)
まあ、それも悪く無い。そんなことを考えながら、時間を見守る。何も無い、何も起こるはずの無い時間。ホラー系フロアのダンジョンにふさわしい、薄暗くて無音の静寂。
全く音はしなかったから。
俺がそれに気付いたのは、完全なる偶然だった。
俺が通ってきた通路。
その闇の中から、一つの影が歩み寄ってくるのが見えたのは。
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