真の敵〜
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「空気が重い・・・」
「そうだな・・・」
俺は擬音を引き抜き、持っておく。咲もダークリパルサーを既に手にしていた。
「こんだけ人がいると、何処に誰がいるのやら・・・」
どうやらキリト達とはぐれてしまったようだ。そしてヒースクリフが一言告げ・・・全員が開かれた扉へと走り出す。
「・・・」
「・・・」
内部は相変わらずの広いドームのような場所だ。だが・・・そこにボスの影はない。
『・・・っ!咲さん!』
『上です!亮さん!』
「「っ!?」」
「上よ!!」
全員がアスナの声で上を見ると・・・“何か”がいた。
「ムカデ・・・か?いや・・・!」
骸骨で出来たムカデ・・・名前は、スカル・・・リーパー・・・骸骨の刈り手。
「固まるな!距離を取れ!!」
ヒースクリフの声で全員が我に返る・・・と同時にスカルリーパーは天井から降ってきた。殆どが慌てて避けるが、何人かが落下地点を予測出来ずに立ち止まっている。
「こっちだ!!」
キリトが叫ぶと逃げ遅れた三人が走り出すが・・・スカルリーパーが落下した際に振動で足を取られ、そこにスカルリーパーの両腕にある鎌が横薙ぎに振るわれた。
「あ・・・!」
三人が纏めて斬り飛ばされ・・・そのHPは・・・一瞬で消滅した。
「ーーーっ!?」
アスナが息を呑む。
「一撃・・・?そんな・・・!?」
咲も驚きを隠せないようだ。
「こんなの・・・無茶苦茶だわ・・・」
更にスカルリーパーは雄叫びを上げ、新たな一団目掛けて突進した。
「わあああーーー!!」
その方向にいたプレイヤーが悲鳴を上げる。
「やばい!」
だがそのスカルリーパーの一撃を・・・ヒースクリフがその盾で防いだ。だが鎌は二本ある。もう一本の鎌はプレイヤー達を狙う。
「させるか!」
俺は飛び出し、擬音で受け止める。
「(重・・・い・・・!)」
すぐに右手で迷切を引き抜き、鎌を横から叩き、擬音で滑らせて軌道を逸らした。HPを見ると、僅かに身体に届いた鎌のダメージでイエローまで落ちていた。
「(後一撃でも・・・やばい!)」
当然モンスターが待ってくれる筈もなく、すぐにもう一撃が・・・!
「コウハ、下がれ!!」
俺の前にキリトが剣を交差させて飛び込んだ。
ギャリィィ!!
「ぐぅ・・・!!」
「やあああ!!」
アスナが細剣で鎌に一撃を加え、浮いた一瞬でキリトが押し返す。
「二人同時に受ければーーーいける!わたし達ならできるよ!」
「ーーーよし、頼む!」
もう一度迫る一撃。今度は完璧にシンクロした動きで鎌を弾き返
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