暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
SAO
〜絶望と悲哀の小夜曲〜
Dear days
[4/4]
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
は、左手を振ってマップを表示させると、シンカーの現在位置を示すフレンドマーカーの光点を示した。
このダンジョンのマップが無いため、光点までの道は空白だが、もう全体の距離の七割は詰めている。
「シンカーの位置は、数日間動いていません。多分安全エリアにいるんだと思います。そこまで到達できれば、あとは結晶で離脱できますから……。すみません、もう少しだけお願いします」
ユリエールに頭を下げられ、キリトは慌てたように手を振った。
「い、いや、好きでやってるんだし、アイテムも出るし……」
「へえ」
アスナは思わず聞き返した。
「何かいいもの出てるの?」
「おう」
キリトが手早くウインドウを操作すると、その表面に、どちゃっという音を立てて赤黒い肉塊が出現した。グロテスクなその質感に、アスナは顔を引き攣らせる。
「な……ナニソレ?」
「カエルの肉! ゲテモノなほど旨いって言うからな、あとで料理してくれよ」
「ぜったい嫌よ!!」
アスナは叫ぶと、自分もウインドウを開いた。キリトのそれと共通になっているアイテム欄に移動し、『スカベンジトードの肉×24』という表示をドラッグして容赦なくゴミ箱マークに放り込む。
「あっ! あああぁぁぁ……」
世にも情けない顔で悲痛な声を上げるキリトを見て、我慢できないといったふうにユリエールがお腹をおさえ、くっくっと笑いを洩らした。
その途端。
「「お姉ちゃん、初めて笑った!」」
マイとユイが綺麗にユニゾンして嬉しそうに叫んだ。彼女達も満面の笑みを浮べている。
アスナもそれを見て笑い、二人をぎゅっと抱きしめる。
「んじゃ、行こっか」
気負いの欠片もないレンの声に、一行は再びさらなる深部を目指して足を踏み出した。
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ