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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第15話 最初の訓練
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新暦75年4月………



「はぁはぁ………」

広いグラウンド。
朝早く、機動六課の訓練場でランニングをする新人達。
スターズはスターズで、ライトニングはライトニングでそれぞれ集団で走っていた。

「エローシュ、遅いぞ!!」
「む、無理………あ、足が………」

フラフラになりながらシグナムの怒鳴り声に返事をする。
視線の先には固まって走るライトニング4人の姿が………

「情けないと思わんのか!!男のくせに一番遅いのだぞ!!」
「ひ、人には不得意な事もあるんで………もう………無理………」

そう言ってコースから外れたエローシュはその場に寝そべって大きく呼吸を繰り返す。

『本当に情けねえな………』
「これでも頑張っている方なんだ………むしろあの4人が凄すぎなんだ………小学生じゃないぞ全く………」

未だに走り続ける4人を見てエローシュが呟く。
真白は一生懸命付いていこうとしているが、もう限界みたいだ。
対して他の3人はまだまだ余裕がありそうだ。

「全く情けない………」
「すいません………」

シグナムのキツい言葉にしょんぼりと謝るエローシュ。

「………まあいい、昨日より距離は伸びている。せめて完走するようにしろ。たったの10Kmだろうが」
「いや、小学生に10Kmって………俺、インドア派なのに………高校球児かっての………」
「何か言ったか?」
「いいえ何も………」

睨まれ、そっぽを向いて答えるエローシュ。
そんな話をしている内に真白を除いた3人は走り終わったのか、ゆっくり歩いて息を整えている。

それが終わると真っ直ぐエローシュの所へやって来た。

「エローシュ、だらしがない」
「うるさい、ルーちゃん達が化物過ぎるんだよ………」
「私やエリオ君はお兄ちゃん達と昔から模擬戦や訓練はしてたから。でも私達もやっぱりキツいよ」
「とか言いつつ余裕そうなキャロちゃんでした」
「1人ナレーションだ………」
「そこまでだ。ただでさえ時間が短いんだ、次の訓練を始めるぞ」

エリオが突っ込んだ後、シグナムの言葉で再び訓練が再開された………









「皆集まったね!それじゃあ、いよいよ魔法の訓練始めようか」

スターズとライトニングのスケジュールは違う。
まだ学生であるライトニングの新人達は早朝基礎トレーニングを行い、学校が終わってから魔法のトレーニングへと移る。

対してスターズの面々は午前中に基礎トレーニング、午後からみっちり魔法のトレーニング。

そしてスターズは昼休みを終え、午後のトレーニングへと移っていた。

「先ずは皆それぞれの力を確認できるように模擬戦をします。特にティアナに該当することなんだけど、皆どんな特徴が
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