パーティー?
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大丈夫だろう。
「後は隠し味にこれをたっぷり入れるだけ…………フフフ」
「それだけで値段が跳ね上がるな」
「気にしません。だって、セリカもいっぱい使ってるし」
「まあな」
俺は山とつまれた果実を全て皮をむき、薄く一口大の大きさに切りる。そして、鍋にバターを入れて弱火で熱して果実を炒め、全体に馴染んだら砂糖を加える。果実から水分が出てくるまで、そのまま焦がさないように表面が半透明になるまで煮詰める。煮詰め終わった後にシナモンを加える。そして、次は強力粉、薄力粉、冷水、無塩バター、塩で作って置いた布地二枚を取り出す。布地の一枚を棒で広げて先程作った果実を乗せて行く。布地の周りはピザのように厚くしておく。そして、もう一枚の布地を細長く切って網目状に乗せた果実の上に乗せる。それらが終わったらオーブンへと入れて焼き上げる。無茶苦茶巨大なのを5つも作ったのでかなり時間がかかった。
「おつかれ様です」
「ああ。そっちもおつかれ」
「でも、これからが本番だな」
「お待たせしましたです」
そこにメイド服姿の黒ウサギが入って来た。
「それじゃあ、カレーを運ぶか」
「はい」
「ええ」
台に鍋などを乗せて食堂に運び、ご飯をお皿に盛って黄金に光輝くカレーを入れて行く。もちろん、子供達には甘口だ。十六夜達が座るテーブルには銀で出来たカレー用のランプのような器を用意している。用意が完了したら子供達に呼びに行かせる。すると程なくして全員が集まった。それから、挨拶など適当にしてパーティー開始となった。
「こっ、これは……大丈夫なの……」
「飛鳥はカレーをしらないの?」
「ええ…………」
「珍しいな。でも、黄金に光輝くカレーなんて俺は知らないけどな」
「私も」
「あの、セリカ様…………これは食べても…………」
「大丈夫だ」
子供達は我先にと、どんどん食べて行く。それを見た十六夜達も食べて行く。
「うわっ、無茶苦茶うめぇじゃねえかっ!!」
「ホントだ。凄く美味しい…………」
耀は感想を言いながら高速でスプーンを動かして行く。
「…………えいっ! あむっ…………美味しい…………甘いのね」
「知らないと思ったから甘口にしてみた。辛さは自由に調整してくれ。一応、甘口、中辛、辛口と用意してあるし、蜂蜜などで調整もできる」
「ええ、ありがと」
「エクリアは大丈夫か?」
「はい。大丈夫です。宮廷でも食べた事がないくらいとっても美味しいです」
そして、時間は過ぎてカレーは無くなった。1000人前用意したんだが…………おそるべし、春日部耀。
「では、デザートのアップルパイだ」
「おい、待てコラ。なんで黄金に光輝くんだ
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