第百十六話 三杯の茶その一
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では問題はないかと」
「確かに殿は学識もかなりのもの」
「ではそれでよいのでは」
林はかなり信長の側に立っているがそれは自覚したうえでよしとしている。
「そう思いますが」
「そうですな。兄上の仰る通りです」
通具も兄のその言葉に頷く。
「ああした殿でなければ殿ではありませぬ」
「そして平手殿もです」
「そうして何かあれば怒られる平手殿でなければ」
二人で平手に対して言うのだった。
「やはりしっくりいきませぬな」
「殿に敢然とお諌めする平手殿でなければ」
「わしは言う者じゃ」
平手も自分でわかっている。彼自身のことも信長のこともだ。
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