第二十一話 ランナーその二
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った。
「いる?」
「蚊除けのスプレーよね」
「ええ、そうよ」
まさにそれだというのだ。
「刺されたら元も子もないからね」
「そうね。じゃあ」
「はい、どうぞ」
聖花は手から手に愛実にそのスプレーを渡した、愛実はすぐにそのスプレーを使って聖花にそれを戻した。
「有り難う」
「じゃあ次は私が」
聖花もちゃんとスプレーをする、そうしてだった。
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